生理痛は、我慢しないで。
痛みが繰り返される
なら、一度病院へ
「生理は痛くて当たり前」「生理は激しい痛みを耐えるもの」と思い込み、激しい痛みをひたすら耐える人がいます。生理の痛みは人それぞれですが、多くの人が適切に薬を飲むことで、痛みをかなり和らげることができます。 健康な人なら生理は決まったサイクルで訪れるわけですから、薬を飲むなどしてセルフメディケーション能力を高めることで、生理の期間を少しでも快適に過ごしましょう。 また、激しい痛みを当たり前と思っていると、思わぬ病気を見過ごしてしまうこともあり、大変危険です。生理痛ではなく子宮内膜症などの病気である可能性も考えられますので、痛みが激しかったり薬を飲んでも症状が緩和されない場合は服用を中止して、専門の医師の診察を受けましょう。
体操やツボ押しで、
生理痛を軽くしよう!
ちょっとした痛みなら、工夫次第で生理痛はラクになることがあります。 痛みを感じたら、まずベルトをゆるめ、洋服や下着をゆったりしたものに替えます。そして、ひざの下にクッションなどを当ててしばらく休みましょう。使い捨てカイロを下腹部に当てて、時計回りにゆっくり回しながらおなかをマッサージすればより効果的です。
生理痛簡単セルフケア
1.腰回りを温める
お仕事がデスクワークの方は、毛布やひざかけ、腹巻きなどで腰回りを温めましょう。
2.座りっぱなしはNG
長時間、座りっぱなしは血行を悪くするので、デスクワークの方は、30分に1度立ち上がって、屈伸運動をしたり、足の付け根をマッサージしましょう。
3.半身浴+マッサージ
ゆっくりと時間をかけて、半身浴しましょう。このとき、下腹部のマッサージをすれば、さらに血のめぐりがよくなります。お湯にエッセンシャルオイルや香りのいい入浴剤を入れれば、気分もリラックスできて痛みの軽減につながります。
4.軽い運動をする
ウォーキングや軽いジョギングなどをして、全身の血行をよくしましょう。室内でラジオ体操をしたり、簡単なストレッチをするだけでも痛みが和らぎます。
5.生理痛に効くツボを押す
痛いときは、以下のツボを
押してみましょう。
血海(けっかい)
ひざの内側、皿から指4本分くらい上
三陰交(さんいんこう)
足の内側のくるぶしの上
気海(きかい)
おへそから指1〜2本分下
腎兪(じんゆ)
背中のあばら骨の一番下のおへその高さあたり
に、背骨から左右指2本分のところ
6.飲み物に気をつける
月経のときは、紅茶にすりおろしたしょうがを加えたものや、血のめぐりをよくするサフラン茶、血行を良くし、イライラを抑えるマグネシウムを多く含むココアなどがおすすめ。 コーヒーなど、からだを冷やすカフェイン入りの飲み物は避けましょう。甘みを加えるなら、白砂糖ではなく、ミネラル分の多い黒蜜やメープルシロップなど血行促進の働きがあるものを選びましょう。
対馬ルリ子先生