Q5.
くすりの正しい服用法を教えてください。
A5.
のみ薬は、体にちょうどよく効くように用法、用量、剤形などが工夫されてできています。服用する時間やタイミングによっては、くすりの効果が半減することもあります。きちんと効果を得るためには、決められた用法用量を守ることが大切です。
胃や腸から吸収されたくすりの成分は血液と一緒にめぐり、一定の濃度を超えると必要な場所で効果を発揮します。その後は体内をめぐったくすりや肝臓で分解されたくすりは腎臓でろ過されて、ほとんど尿として排泄されます。
その効果を発揮するとき、くすりはどれも、本来の作用(主作用)だけでなくその他の作用(副作用)を現すことがあります。副作用のまったくないくすりはありません。使用にあたっては説明書(添付文書)をよく読み、どんな副作用があるのか、体質にあっているのかなど確認しましょう。
決められた量を決められた間隔で服用しないと、血液中の濃度が適正にならず、その効果が発揮されなかったり、副作用が起こりやすくなったりします。きちんと正しく守ることが大切です。
ジュースやアルコールなどで服用すると効果に影響が出たり、副作用が起こったりすることもあります(→「 Q1. のみ合わせ・食べ合わせで気をつけることはありますか?」)。コップ1杯の水かぬるま湯で服用しましょう。成分が水で薄められると胃への負担も少なくなります。
アレルギー体質の人はくすりに対して過敏反応が出やすいので注意が必要です。また、持病があって他にくすりを服用している人や過去に病気を経験したことがある人は、くすりによって副作用が現れやすくなる場合があります。くすりを買う際には薬剤師・登録販売者とよく相談しましょう。