ドクターからのひとこと|今さら聞けないくすりの効き方|第一三共ヘルスケア

ドクターからのひとこと 一口に「くすり」といっても、奥は深いのだ!! 医師に処方してもらう薬と、お店で買うくすり 監修:東京女子医科大学名誉教授 横山泉クリニック院長 横山泉先生

いま日本で販売されているくすりの種類

  • ・医師が処方する「医療用医薬品」
    〔【例】保険薬局(調剤薬局)で処方せんに基づいて購入するくすり〕
  • ・薬局やドラッグストア等で市販されている「一般用医薬品(OTC医薬品)」
    〔【例】薬局やドラッグストアで薬剤師・登録販売者に相談するなどして購入するくすり〕の大きく2種類に分けられます。

OTC(Over The Counter)医薬品は、軽い体の不調を感じたときに、販売店で薬剤師や登録販売者と相談しながら使います。軽い病気やけがなどのとき、症状にあったOTC医薬品を利用すれば自分で手当て(セルフメディケーション)することができます。

医療用医薬品は1つの病気でも複数種類処方されることが多く、OTC医薬品は1種類で対処することが多い。

医療用医薬品の多くは、1つのくすりに1つの有効成分が配合されているので、医師の判断により、症状に応じて複数種類のくすりを組み合わせることができます。一方、OTC医薬品は、総合感冒薬や胃腸薬のように、1つのくすり(製品)でいろいろな症状に対応できるように、複数の有効成分が配合されています。

  • 複数種類配合された医療用医薬品もあります。

最近よく聞かれる スイッチOTC

スイッチOTCとは、医療用医薬品の中でも、長い間使われて、効果と安全性が評価され、その有効成分をOTC医薬品として販売できるようにした(スイッチ)くすりのことです。スイッチOTCは、医師の処方せんなしで薬局やドラッグストア等で購入できます。

医療用医薬品とOTC医薬品では、効能・効果の表現が異なります。

多くの医療用医薬品の効能・効果は、医師が診断してくすりを処方するため、医学的視点から具体的な病名や症状が決まっています。一方、OTC医薬品の効能・効果には、皆さんが自覚する症状が記載してあり、誰でもわかりやすく判断できるようになっています。ただしわからない症状があったら、店頭で薬剤師・登録販売者に確認することをおすすめします。