デリケートゾーン(陰部)のかゆみの対策

かゆみが気になったらどうする?

デリケートゾーン(陰部)は皮膚が薄く、粘膜もあり、とてもデリケートです。セルフケアを行う際は、洗いすぎや強い洗浄料の使用に注意しましょう。デリケートゾーン(陰部)にひどいかゆみがある、おりものに異常があるなど、細菌などの感染が疑われる場合は、専門医による治療が必要です。

医療機関での受診をおすすめする場合

医療機関での受診をおすすめする場合

以下の場合は医療機関を受診しましょう。

  • かゆみが強く激しい、範囲が広い
  • 水疱や潰瘍がある
  • おりものに変化がある(量が増える、ヨーグルト状のおりものがみられる、悪臭のあるおりものがみられるなど)
  • 正しいスキンケアや、市販薬(OTC医薬品)によるセルフケアをしてもかゆみが治まらない
    • カンジダ症の場合、再発であれば、市販のカンジダ治療薬(抗真菌剤配合)でセルフケアができます。初めての場合は医療機関を受診してください。

など

セルフケアのポイント

  • 軽いかぶれであれば、原因となるものの接触を避け、炎症を抑える市販薬(OTC医薬品)で様子をみることもできます。
  • いんきんたむしについては「水虫」の対策ページも参照してください。

ただし、デリケートゾーンのうち、外陰部だけでなく粘膜部位にかゆみがある場合は、皮膚に使える一般の市販薬の塗り薬では使用できない場合もあるので、必ず医師・薬剤師や登録販売者などに相談してください。

スキンケア製品の選び方と注意点

デリケートゾーンには粘膜もあり、皮膚も薄くてデリケートなため、洗浄料はやさしく洗える刺激の少ないものを選びましょう。

また、雑菌が繁殖するとかゆみを起こすかぶれや感染症につながるため、肌と同じ弱酸性のものや、殺菌成分を配合したものもおすすめです。

くすりの種類と選び方、注意点

かぶれやかゆみに対する市販薬(OTC医薬品)として、さまざまな外用薬が出ているので、症状に合わせて上手に活用しましょう。「抗ヒスタミン成分」を配合したものは、かゆみを抑える効果が期待できます。

一般的な皮膚のかゆみ、炎症に対してはステロイド成分を配合したものも用いられますが、デリケートゾーンではステロイド成分の吸収率が高くなるため、あまり推奨されません。
ステロイド外用剤の上手な使い方
カンジダ症などの感染症が疑われる場合、ステロイド剤を塗ると悪化することもあるので注意が必要です。なかなか相談しにくい部位ですが、感染症を放置していると、不妊の原因になるなど他への影響も心配されます。困ったときには専門家、医療機関に相談しましょう。

デリケートゾーンのかゆみを抑える有効成分

成分名 期待される効果
リドカイン かゆみを素早く鎮める
グリチルレチン酸 デリケートゾーンの炎症を抑える
ジフェンヒドラミン かゆみの発生を抑える
イソプロピルメチルフェノール 雑菌の発生を抑える
トコフェロール酢酸エステル 血行を促進して肌の新陳代謝を高める
アラントイン 荒れた皮膚組織の修復を助ける
クロタミトン かゆみや炎症を抑える

(コラム)女性のデリケートゾーンが持つ“自分をキレイにする力”を守ろう

女性の膣の中には「デーデルライン桿菌(かんきん)」と呼ばれる乳酸菌の集合体が常在しています。デーデルライン桿菌は、皮膚から剥がれ落ちる細胞のグリコーゲンを分解して乳酸を作りだし、膣内を常に弱酸性(pH4~5)に保つことで、膣に雑菌が侵入するのを防いでいます。

この膣の自浄作用が、女性ホルモンの分泌量の変化や抗生物質の服用、必要以上の膣洗浄など何らかの原因で低下してしまうと、感染が起こりやすくなってしまいます。

そのためデリケートゾーンを洗うときは、刺激の強い洗浄料を使ったり、ビデなどで膣内を洗い過ぎてしまうことのないよう、気をつけたほうがよいのです。

デリケートゾーン(陰部)の
かゆみ対策をサポート

クリアレックス

殺菌洗浄料

オイラックス

鎮痒消炎薬

  • オイラックスソフト[第3類医薬品]

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    むずむずするかゆみ・かぶれに。下着かぶれやデリケートゾーンのかゆみにも

    • デリケートゾーン(外陰部)に使用できますが粘膜には使用しないでください。

    よくあるご質問

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