水虫の対策

水虫になったらどうする?

水虫はカビの一種である白癬菌が原因で発症します。殺真菌効果のあるくすりを使用することで症状の改善が期待できます。水虫には「皮膚のひび割れがある」「乾燥している」「ジュクジュクしている」「水疱がある」など、さまざまな症状があります。症状に応じたくすりの選び方や正しい使用方法を理解しておきましょう。

医療機関での受診をおすすめする場合と、セルフケアできる場合

医療機関での受診をおすすめする場合

下記に当てはまる場合は受診しましょう。

  • 爪の水虫(爪白癬)、しらくも(頭部白癬)の場合
    一般の水虫用外用薬では効果が期待できないので、皮膚科を受診してください。
  • 湿疹か水虫かよくわからない場合
  • 患部が顔面、陰のう、粘膜、あるいは広範囲に広がっている場合
  • 患部が化膿している、炎症がひどい、亀裂や外傷があるなどの場合
  • 妊婦または妊娠していると思われる人、乳幼児、アレルギー体質の人の場合
  • 他の病気で受診している人、他の皮膚薬を使っている人などの場合

セルフケアできる場合

足の水虫・いんきんたむし・ぜにたむしは、上記に当てはまらなければOTC医薬品を使ってセルフケアできます。
ただし2週間ほど使用してもよくならないときは、他の皮膚疾患であることも考えられるので、医師または薬剤師に相談しましょう。

かゆみなどの症状がなくなったからといって、使用をやめないことが大切

水虫の治療には、皮膚に入り込んだ白癬菌を殺菌する抗真菌薬の入ったくすりを使います。しばらく使ってかゆみなどの症状が治まっても、角質の奥深くに入り込んだ菌が生きていることがありますから、皮膚が新陳代謝により新しく入れ替わるまでの間、少なくとも1、2ヶ月以上は根気よくくすりを使用し続けることが肝心です。

水虫薬のはたらきと使用のポイント

くすりの種類と選び方、注意点

患部の症状に合わせてくすりのタイプ(剤形)を選ぶと効果的です。

剤形と使いわけ

足の水虫の種類 角質増殖型 趾間型 小水疱型

患部の症状

剤形

ひび割れている 乾燥してカサカサ ジュクジュクしている 水疱がある
(破れていない)
液剤 × ×
軟膏剤
クリーム剤
スプレー剤 × ×
  • 白癬菌は、症状があらわれている範囲より広く寄生していることが多いので、薬剤を広めに塗布します。使用開始から2週間を経過しても症状の改善がみられない場合や、悪化した場合は直ちに使用を中止し、医師又は薬剤師などの専門家にご相談ください。
  • 表皮の角質層が柔らかくなり、くすりが浸透しやすいお風呂上がりの塗布をおすすめします。塗布前には、患部の水分をタオルでよくふきとり、塗布した後、手に薬剤が付いた場合はせっけんで手を洗いましょう。
  • 患部が不潔だったり、水疱が破れたりすると、雑菌が入り二次感染が起こりやすくなり、化膿することもあります。患部を清潔に保ち、水疱があるときは破らないようにしましょう。

水虫のくすりに含まれる成分

分類 作用 主な成分
抗真菌成分 白癬菌を殺菌し、発育・増殖を防ぐ ラノコナゾール
クロトリマゾール
ピロールニトリン
ミコナゾール硝酸塩
エコナゾール硝酸塩
アモロルフィン塩酸塩
ブテナフィン塩酸塩 ほか
鎮痒成分(かゆみ止め) かゆみを抑える クロタミトン
ジフェンヒドラミン塩酸塩
リドカイン
ジブカイン塩酸塩
l-メントール ほか

このほか二次感染を予防する殺菌成分などが配合されているものもあります。

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