全国高校生対象 「生理・生理痛に関する実態調査」

調査期間:2023年10⽉調査委託先:株式会社ジャストシステム(Fastask)調査方法:インターネット調査調査対象:15~18歳の女子高校生200名

生理痛が学校生活に
支障をきたした経験は?

調査の結果、生理痛の経験がある高校生の7割弱が「⽣理痛が学校⽣活に⽀障をきたしたことがある」と回答し、そのうち、96.7%がその症状を「我慢をしたことがある」と回答しました。

生理痛が学校生活に支障をきたした
経験はありますか?

対象=生理の経験がある15 ~ 18 歳女子高生のうち、生理前もしくは生理中に感じる症状は無いと回答した人を除外(n=183)
はい:66.7% いいえ:33.3%

生理痛が学校生活に悪い影響を与えたと
感じたときに我慢したことはありますか?

対象=左記の設問で、「はい」と回答した人(n=122)
はい:96.7% いいえ:3.3%

生理中の症状は?

生理中の症状について聞いたところ、下腹部痛、腹痛、腰痛など、痛みの症状に加えて、だるさや眠気、イライラなど精神的な症状を感じている人が多い結果となりました。

生理中の症状として当てはまるものは?
(複数回答)

対象=生理の経験がある15~18歳女子高校生(n=195)
下腹部痛:62.1% 腹痛(おなか周り全体の痛み):52.8% だるさ:50.8% 腰痛:46.7% 眠気:46.2% イライラ:44.1% 気分の落ち込み:40.0% 肌あれ:36.4% 食欲増進:31.8% 頭痛:27.7% 貧血:26.7% むくみ:20.0% 気持ち悪い:18.5% 下痢:18.5% めまい:18.5%

生理痛の対策は?

生理痛に関して、何らかの対策を取ったことがあるか聞いたところ、72.7%の人が「はい」と回答しました。具体的な対策は、「お腹や腰を温めた」が69.9%最も多く、次いで「市販の鎮痛薬を服用した」66.2%となりました。一方で、学校生活の中での対策である「保健室へ行った」は29.3%、「学校を欠席/早退した」は24.8%と、いずれも低い結果となりました。

生理痛に対して対策をしたことはありますか?

対象=生理の経験がある15~18歳女子高生のうち、
生理前もしくは生理中に感じる症状は無いと
回答した人を除外(n=183)
はい:72.7% いいえ:27.3%

生理痛のときにとったことのある対策は?
(複数回答)

対象=生理痛の経験がある15~18歳女子高生のうち、
生理痛に対して何らかの対策をしたことがある人(n=133)
お腹や腰を温めた:69.9% 市販の鎮痛薬を服薬した:66.2% 体を温める食べ物・飲み物を接種した:37.6% 保健室に行った:29.3% 学校を欠席、早退した:24.8% 病院で処方された鎮痛薬を飲んだ(頭痛薬・痛み止め):18.0% 婦人科を受診した:15.0% ストレッチなどの軽めの運動を行った:11.3% 病院で処方された低用量ピルを飲んだ:3.8% ビタミン剤、サプリメントを飲んだ:3.0% その他:0%

生理や生理痛について学校の先生に相談しづらいと感じている実情も

学校内で⽣理や⽣理痛に関して困った時、担任の先⽣や保健室の先⽣など、⼤⼈の誰かに相談しやすい環境だと思うかと聞くと、「あまりそう思わない」「そう思わない」との回答は合わせて約5割にのぼりました。⽣理痛に関して、誰かに相談したことがあるか聞いたところ、保健の先⽣に相談したことがある⾼校⽣は約1割、学校の先⽣への相談は1割未満にとどまりました。

学校内で生理や生理痛について困った時、
大人の誰かに相談しやすい
環境だと思いますか?

対象=生理の経験がある15 ~ 18 歳女子高生(n=195)
そう思う:16.4% ややそう思う:26.7% あまりそう思わない:27.2% そう思わない:20.0% わからない:9.7%

生理痛に関して、誰かに相談したことが
ありますか?(複数回答)

対象=生理の経験がある15 ~ 18 歳女子高生のうち、生理前もしくは生理中に感じる症状は無いと回答した人を除外(n=183)
同性の家族:57.4% 同性の友人:43.2% 誰にも相談したことはない:27.9% 保健の先生:12.6% 恋人:9.3% 同性の学校の先生:7.1% 医師:7.1% 異性の友人:3.3% 薬剤師:2.2% 異性の家族:1.6% 異性の学校の先生:0.5% その他:0.5%

「生理痛を理由に休むことも選択できるようにしてほしい」
「生理だと言わなくても休めるようにしてほしい」との声も

学校内で生理や生理痛に関して困った時、担任の先生や保健室の先生にどういう対応をしてほしいと思うか聞いたところ、59.5%の人が「生理痛を理由に休むことも選択できるようにしてほしい」と回答し、次いで「生理だと言わなくても休めるようにしてほしい」という声上がりました。

学校内で生理に関して困った時、担任の先生や保健室の先生にどういう対応をしてほしいと思いますか?(複数回答)

対象=生理の経験がある15 ~ 18 歳女子高生(n=195)
生理痛を理由に休むことも選択できるようにしてほしい:59.5% 生理だと言わなくても休めるようにしてほしい:40.0% 相談に乗ってほしい:36.4% そっとしておいてほしい:22.1% 生理・生理痛について正しい知識を教えてほしい:17.9% 特にない:11.0% 婦人科などの相談先を教えてほしい:2.1% その他:1.0%

関連調査 SHIBUYA 109 Lab. 「生理・生理痛に関するアンケート調査」

アンケート期間:2024年2月アンケート主体:SHIBUYA109 lab. MATEアンケート方法:インターネット調査調査対象:SHIBUYA109 lab. 女性メンバー121名

「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」に参画している若者マーケティング機関SHIBUYA109 lab.は、生理・生理痛について【学校や社会に対して望んでいること】に関するアンケートを実施しました。

生理・生理痛が原因で、学校生活・日常生活に
不利/不平等を感じたことがある人は約8割

SHIBUYA109 lab.に所属する女性の約8割が生理・生理痛が原因で学校生活や日常生活に「不利/不平等を感じたことがある」と回答。不利/不平等を感じた場面としては、「授業(座学/体育の授業)」が最も多く、次いで「試験/受験」、「仕事(アルバイトなどを含む)」、「学校行事」と続き、日常生活からイベントまで多岐にわたる場面で生理・生理痛による不利/不平等が存在していることがわかりました。

生理・生理痛が原因で学校生活に
不利/不平等を感じたことはありますか?

対象=SHIBUYA lab.女性メンバー(N=121)
はい:80.2% いいえ:15.7% わからない:3.3% 無回答:0.8%

生理・生理痛が原因で、
学校生活・日常生活に不利/不平等を感じた場面を
教えてください(複数回答)

対象=SHIBUYA109 lab. 女性メンバーのうち、
不利/不平等を感じたことがあると回答した人(n=97)
授業(座学・体育の授業):79% 試験、受験(中学・高校・大学・資格取得などを含む):64% 仕事(アルバイトなどを含む):56% 学校行事(体育祭・文化祭・修学旅行など):53% 電車・自転車・徒歩等による通学・通勤:52% 部活動の練習・大会:48% 家事(料理・掃除・選択・買い物など):29% その他:3%

学校や周囲の理解不足を感じた人も

不利/不平等を感じた具体的な出来事を聞いたところ、「生理による眠気を気の弛みとして怒られた」「生理痛による欠席はやむを得ないのに、謝らなければならないことにストレスを感じる」など学校や周囲の理解不足、「生理と受験の日が被ってしまった」「部活動の本番でのパフォーマンスに影響が出た」など自身の行動が制限されること、「痛みがひどくて学校や仕事を休んだ」「授業や人の話に集中できない」「メンタルが不安定になり、眠れなくなる」など心身の不調があがりました。

生理・生理痛が原因で学校生活・日常生活に不利/不平等を感じた場面について、具体的に教えてください。
(自由回答抜粋)

対象: SHIBUYA109 lab. 女性メンバーのうち生理痛経験があり、かつ生理・生理痛が原因で学校生活・日常生活に不利/不平等を感じたことがあると回答した人
(n=97)

学校や周囲の理解不足 ・生理による眠気を気の弛みとして怒られた ・生理痛による欠席はやむを得ないのに、謝らなければならないことにストレスを感じる ・水泳の授業で休みがちなことをサボリだと疑われた ・授業や部活動中にトイレに行きづらい雰囲気がある
行動の制限 ・生理と受験の日が被ってしまった ・部活動の本番でのパフォーマンスに影響が出た ・トイレに行く頻度が増える ・宿泊学習で湯舟に浸かれない ・生理中に行った推しのライブで、痛みや経血の漏れが気になり楽しめなかった
心身の不調 ・痛みがひどくて学校や仕事を休んだ ・授業や人の話に集中できない ・眠気に抗えずテスト中に寝てしまった ・メンタルが不安定になり、眠れなくなる ・ホルモンバランスが崩れ、いつもより心も身体も疲れやすい

さらに、「生理・生理痛が原因で学校生活や日常生活に不利/不平等を感じた時、学校や社会はその解消に協力的だったか、または解決策があったか」との質問に対し、半数近くが「いいえ」と回答。学校や社会にしてほしいサポートを聞くと、「学校内・職場内で生理用品が手に入りやすい環境がある」が最も多く、次いで「生理・生理痛を理由に学校・仕事などを休みやすい」などの意見があがりました。

生理・生理痛が原因で学校生活・日常生活に
不利/不平等を感じた時、学校や社会はその解消に
協力的でしたか?もしくは解決策はありましたか?

対象=SHIBUYA lab.の女性メンバー(N=121)
はい:23.1% いいえ:43.0% わからない:33.9%

生理・生理痛に関連して、
学校や社会にしてほしいサポートを教えてください。

対象=SHIBUYA lab.の女性メンバー(N=121)
学校内・職場内で生理用品が手に入りやすい環境がある:74% 生理・生理痛を理由に学校・仕事などを休みやすい:73% 学校・職場・家庭で生理・生理痛に関する理解がある:64% トイレが清潔で利用しやすい:57% 生理・生理痛を理由に追試対応が受けられる:44% その他:3% 特になし:4%
PAGE TOP