皮膚は表皮(ひょうひ)・真皮(しんぴ)・皮下組織(ひかそしき)の3層から構成されています。
表皮は皮膚の最表面の層で、さらに5層にわかれています。
表皮の5層とは、①角層、②透明層(手のひらと足裏のみ)、③顆粒層、④有棘層(ゆうきょくそう)、⑤基底層で、表皮の一番深い層である基底層で日々新しい細胞がつくられ、生まれてから分化を繰り返し徐々に表面に押し上げられて、やがて角層となり、最後は垢となって剥離・脱落するというサイクル(ターンオーバー)を、年齢や部位によって異なりますが約40~50日周期で繰り返しています。
表皮には、免疫に関与するランゲルハンス細胞やメラニンを合成するメラノサイト(色素細胞)が存在していますが、神経や血管は通っていません。
真皮は表皮の数倍~数十倍の厚さをもつ層で、弾力性があり、血管、神経、リンパ管が通っています。
真皮には、炎症に関与する肥満細胞や、免疫に関与する組織球が存在しています。
皮下組織は、真皮の下の組織で、脂肪を多く含んでいるため皮下脂肪組織とも言われます。
皮膚の「付属器」として、汗腺、皮脂腺、毛包、毛といった皮膚機能の一環として、特別なはたらきをしている器官も備えています。
皮膚の構造(イメージ図)