腱鞘炎を予防するためには、まずは手や指を使い過ぎないことが大切です。それでも、育児や仕事などでどうしても使わなければならない場合があります。腱鞘炎になりにくいような日常生活での工夫をご紹介します。
腱鞘炎は手指を動かす腱と腱鞘に過度な負担をかけることが原因で起こります。使い過ぎないことが予防の第一歩です。
ときどき休憩をはさんでストレッチをするなど、長時間の継続的な作業はなるべく避けましょう。キーボードを打ったりマウスを操作する際の手首の負担を軽減するクッション、手首を固定するサポーターなどのグッズを活用するのもよいでしょう。スマホは片手だけで操作せず両手を使うなど、一部分に負担が偏る動作を続けない工夫をしましょう。
産後の女性は、腱鞘炎になりやすいことが知られています。抱っこやおむつ替えなど赤ちゃんのお世話で休まず手指を使いがちになるので、家族と分担したり、手首に負担のかかりにくい抱っこの姿勢などを工夫するとよいでしょう。
適切でないグリップやボールの握り方、フォームのまま練習を続けたりすると、手指に過度な負担がかかり腱鞘炎につながることがあります。正しいフォームを心がけましょう。
手指の痛みや腫れ、熱、動かしにくさなど、腱鞘炎の初期症状を感じたら、なるべく動かさないように注意しましょう。初期の炎症に対しては氷などで冷やすのもよいでしょう。
腱鞘炎かどうかを簡単にチェックできる方法をご紹介します。
手首の親指側に痛みや腫れがあり、親指と一緒に手首を小指側に曲げる、あるいは手首を直角に曲げて親指を伸ばしたときに痛みが強くなれば、「ドケルバン病」の疑いがあります。
「ばね指」では、指の付け根が腫れて動かしにくく、一定以上に伸ばそうとするとばねがはじけるように指が急に伸びる「ばね現象」があります。
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