軽いのどの痛みなどで「そのうち治るだろう」と対処せずに放っておくと、炎症がひろがって、つばを飲み込むのもつらくなるほど悪化してしまうことがあります。早めのセルフケアを心掛けましょう。
のどの痛みが続き、ほかにも気になる症状があった場合は、急性咽頭炎やインフルエンザなど感染症の可能性もあるため、早めに内科や耳鼻咽喉科などで診察を受けましょう。
受診する目安としては、次の症状が挙げられます。
種類 | 主な成分 | のどへの作用・特徴 |
---|---|---|
内服薬 | ||
抗炎症成分 | トラネキサム酸 | 炎症の原因「プラスミン」を抑えてのどの痛み・はれを鎮める |
解熱鎮痛成分 | ロキソプロフェン、イブプロフェン、アセトアミノフェン | のどの痛み、頭痛などの痛みをやわらげ、熱を下げる |
生薬成分 | カンゾウエキス | 炎症やアレルギー作用を抑える |
ビタミン成分 | ビタミンB2・B6 | 皮膚や粘膜の機能を正常に働かせる |
のどスプレー・うがい薬 | ||
抗炎症成分 | アズレンスルホン酸ナトリウム | 粘膜に直接作用し炎症を鎮め、のどの痛み・はれなどの症状を改善する |
消毒・殺菌成分 | ポビドンヨード(ヨウ素)、クロルヘキシジン塩酸塩 | のどを消毒し細菌による炎症を抑える |
のど飴・トローチ | ||
消毒・殺菌成分 | セチルピリジニウム塩化物水和物 | 口腔内や喉を消毒・殺菌する |
軽い痛みなら、のどを潤すことで症状が軽減されることがあります。もともとのどが弱い人や、すぐにのどが痛くなるという人は、のどを潤すとともに、炎症を抑えて粘膜を保護するために、トローチやのど飴などを利用してもよいでしょう。
花粉症といえば、目のかゆみやくしゃみ、鼻水・鼻づまりの症状ばかりがクローズアップされがちですが、実はのどに痛みや違和感を生じる人も珍しくありません。
それは、鼻づまりによって口呼吸になりがちなため、乾燥した空気がのどを直撃し、粘膜を傷つけてしまうからです。また、鼻とのどはつながっているため、鼻で吸収されなかった花粉の抗原成分が鼻からのどへと流れてしまい、のどにかゆみを生じることもあります。花粉の飛散時期の、終盤になって症状が出てくる人が多い傾向にあるため、花粉シーズンの終わりごろにも注意が必要です。
また、原因となる鼻症状を抑える薬を使えば、のどの痛みの緩和にもつながりますので、早めに対処しましょう。
ここ最近、食道の病気である「逆流性食道炎」にかかる人が増えています。逆流性食道炎とは、胃の内容物が食道に逆流してくる病気で、主に胃酸の逆流によって食道の粘膜が障害を受けて炎症を起こします。
主な症状としては、胸やけ、胃の内容物が逆流する感じ、のどの奥にすっぱいものがこみ上げてくる不快感をおぼえる人も少なくありません。このような典型的な症状のほか、のどの痛みを感じる人もいます。
気になる症状が改善しない場合には、早めに消化器内科などを受診しましょう。食べ過ぎ、早食い、脂っこいものを控える、といった毎日の食生活を見直し、食後すぐに横になったり、ベルトをきつく締め過ぎないといった日常生活での工夫で症状の改善を試みてもよいでしょう。
のどの痛み対策をサポート
口腔・咽喉薬
鎮咳去たん薬
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