予防するには?
痔は生活習慣病と言ってもいいほど、ライフスタイルに深く関わっている病気。正しい排便習慣ができていれば、予防可能です。生活習慣を改善し、痔の予防を心がけましょう。
正しい排便習慣を
まずは、以下のような正しい排便習慣を整えることが大切です。
- 排便は3~5分かけて(無理ないきみは肛門に負担がかかり、うっ血の原因となる)
- 排便を我慢しすぎない(直腸が便の水分をどんどん吸収し、硬くなっていくため)
- 排便後にはしっかりと洗浄し、常に肛門を清潔に保つ
- おなかのマッサージで便秘の予防をする
食生活の管理
排便のリズムを整えるためにも、適切な食生活を心がけましょう。
- 朝食をきちんととる(朝食の後は便意が起こりやすいため)
- 水分を十分にとる
- 食物繊維を多く含んだ野菜や海草類、乳酸菌ビフィズス菌などを多くとる(便秘や下痢を防ぐため)
- 刺激物は控えめに(下痢を起こしやすく、肛門を刺激しやすいため)
- 飲酒はほどほどに(過剰なアルコールは下痢や肛門部のうっ血の原因になる)
ライフスタイルを整えよう
痔を予防するのはもちろん、症状を悪化させないためにも、正しい生活習慣を身につけましょう。
- 肛門を清潔に保つために、また、冷えを予防するためにも毎日の入浴を
- 座りっぱなし、立ちっぱなしにならないよう、適宜、姿勢を変えることを心がける
- 腸の働きをよくし、血行を促すため、軽い運動、ストレッチなどを日課に
- ストレスや疲労をためないようにする
冬は特にご用心!
特に気をつけたいのが、寒い季節です。
冷えによる血行不良を起こしやすいうえ、運動不足・水分不足から便秘になりやすく、便も硬くなりがちです。冬場は特に意識して、ライフスタイルを整えるようにしましょう。