関節痛の原因は、日常の生活のスタイルが大きな関わりを持っています。動かさない⇒膝が痛む⇒さらに動かさない⇒さらに痛む、といった悪循環に陥らないよう、次のようなことに心がけましょう。
関節を動かさずにいると、まわりの筋肉が衰えて動きが悪くなり(可動域がせまくなる)、痛みも起こりやすくなります。いくつになっても元気で歩くことができるよう、日頃から適度な運動を心がけ、膝のまわりの筋肉を鍛えておきましょう。また、せっかく鍛えた筋肉が固まってしまわないよう、簡単なストレッチや、定期的な水中ウォーキングなどの有酸素運動もおすすめします。
関節を痛みから守りたい場合は、普段の生活の中で負担をかけないよう心がけることが重要です。
関節を冷やすと、周囲の筋肉や腱がこわばって固くなったり、血行が悪くなったりすることで、筋肉疲労が起こってしまいます。関節は冷やすことなく、温めましょう。特別な方法ではなく、日々の入浴で温めたり、膝を温める効果のあるサポーターなどを利用するのもおすすめできます。なお、関節が炎症を起こして腫れているときには、温めずに冷やします。
急激な動作や無理のある姿勢は関節に負担をかけてしまいます。膝の場合は、突然立ち上がったり、歩いている途中に急停止したりと、負担のかかる動作を避けましょう。床に座るときも焦らずゆっくりと。床に座るよりも、イスを利用した方が膝への負担を抑えられます。不安を感じたら、膝専用のサポーターを利用するのもおすすめです。
スポーツなどで膝関節を酷使したり、膝にケガをしたりすると、関節痛の原因となることがあります。運動時には過度の負担がかからないように注意しましょう。