咳(せき)の対策

咳(せき)が出たらどうする?

咳(せき)は生体防衛反応ですが、のどを痛めたり体力の消耗につながることがあります。つらいときは市販薬を使って症状を緩和させましょう。風邪やアレルギーなどの原因や、たんの有無などの症状に応じてくすりを使い分けることが大切です。

医療機関での受診をおすすめする場合と、セルフケアできる場合

医療機関での受診をおすすめする場合

2週間以上も咳(せき)が続いている場合やたんに血液が混ざっている場合などは、呼吸器の病気が考えられます。特に基礎疾患のある方・高齢者は早めに医師の診察を受けましょう。
また、熱が38度を超える高熱の場合、インフルエンザが疑われるので医療機関を受診しましょう。

セルフケアできる場合

咳(せき)はからだの異物を取り除く、という必要な生体防御反応であり、むやみに抑える必要はありませんが、咳(せき)が止まらないことでのどを痛めたり、夜眠れずに体力を消耗したりするので、普段から風邪をひきやすい人などは、つらいときには市販薬(OTC医薬品)を上手に活用してセルフケアしましょう。

風邪の咳(せき)
主に風邪などによる咳(咳嗽)はセルフケアが可能です。風邪による咳(せき)は、数日でおさまるとされていますが、咳(せき)やたんがつらい場合は市販薬によって症状をやわらげることができます。熱もあり咳(せき)も出るような風邪の咳(せき)には、総合かぜ薬を利用すると良いでしょう。
アレルギー性の咳(せき)
アレルギー反応としての咳(せき)には、抗ヒスタミン剤を配合した市販薬が効果的です。

くすりの選び方と注意点

主な鎮咳去痰成分

たんがからまった咳(せき)の場合はたんを出しやすくする去痰成分や気管支拡張成分が配合されたくすりを選びましょう。
鎮咳去痰薬(ちんがいきょたんやく)という咳やたんを抑える薬や、咳を鎮める働きに特に着目した総合かぜ薬などがありますが、すでに服用しているくすりがある人は、成分が重ならないようにそれぞれの配合成分・働きを確認したり、店頭で薬剤師・登録販売者に相談するとよいでしょう。

種類 おもな成分 作用・特徴
鎮咳成分 中枢性・麻薬性 ジヒドロコデインリン酸塩
コデインリン酸水和物
延髄の咳中枢を直接抑制して咳(せき)を鎮める。鎮咳効果が高い。
中枢性・非麻薬性 ノスカピン
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
咳中枢に作用し咳反射を抑える。
去痰成分 粘液溶解 ブロムヘキシン塩酸塩 粘液のムコ多糖体とタンパク質の結合を切断してたんの粘性を下げ、呼吸を楽にする
気道粘液調整 L-カルボシステイン 気道粘膜の構成成分を正常な状態に修復し、たんを出しやすくする
分泌液増加 グアヤコールスルホン酸カリウム 気道の分泌液の増加によりたんを切れやすくする
気管支拡張成分 キサンチン誘導体 アミノフィリン
テオフィリン
気管支のけいれん、気管支粘膜の腫脹を抑え、気管支を拡張してぜんそく発作時の咳(せき)を鎮める。
アドレナリン作動薬 dl-メチルエフェドリン塩酸塩
メトキシフェナミン塩酸塩
気管支のけいれんを抑え、気管支を拡げて呼吸を楽にして咳(せき)を鎮める
その他 抗ヒスタミン クロルフェニラミンマレイン酸塩 アレルギー性の咳(せき)を鎮める
消毒・殺菌 塩酸クロルヘキシジン のどを消毒し細菌による炎症を抑える
生薬 桜皮抽出物(オウヒ)
キキョウ
マオウ など
鎮咳や抗炎症、のどの粘液分泌促進、繊毛運動促進などの作用があり、咳(せき)を抑え、たんを切れやすくする

症状に応じ、飲みやすい形状の薬を選ぶ

咳を鎮める薬には、錠剤、カプセル剤、散剤、液剤、トローチ剤など、さまざまな形状があり、それぞれ特徴があります。用法・用量を守り、症状や年齢、時と場合に応じて、飲みやすいものを選びましょう。

くすりの形状と特徴

形状 特徴・注意点
錠剤 固形のくすり。
素錠、糖衣錠、フィルムコーティング錠などがある。
カプセル剤 カプセルに入っているくすり。
中味が粒状などの硬カプセル剤と、液体や油などの軟カプセル剤がある。
散剤 粉末状のくすり。
液剤 液状のくすり。
シロップ剤 糖類や甘味剤を多く含む粘性の高い液剤。
トローチ剤、ドロップ剤 口の中でゆっくり溶かして服用するくすり。

咳(せき)対策をサポート

プレコール

鎮咳去たん薬

ルル

総合かぜ薬

鎮咳去たん薬

ペラック

鎮咳去たん薬

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