予防するには?
手足の冷え(冷え症)は、寒い季節にひどくなるもの。本格的な寒さが到来して血行不良になってしまう前に、予防策を講じておきましょう。
からだが冷えると起こる、よくないこと
冷えは「万病のモト」というくらい、放置しておくと、頭痛、腰痛、肩こり、生理不順、肌荒れなどさまざまなからだの不調を引き起こすといわれていて、東洋医学では特に重要だと考えられています。高血圧の人は冷えから急に血圧が上昇すると危険なことも。日ごろから予防を心がけておくことは、健康維持につながります。
からだの内側から温めて、ビタミン補給を
冷えを予防するには、からだを内側から温め、血行をよくし、自律神経をきちんと機能させておくことも大切です。具体的には以下のことなどを心がけましょう。
- からだを温め、血行をよくする食事をとる
- からだを冷やすような冷菓や、栄養バランスの偏りがちなインスタント食品などの食べ物は控え、ビタミンE、C、B1、パントテン酸、良質のタンパク質などを積極的にとりましょう。
- ビタミンE……末梢の血管を拡張させて血行をよくし、女性ホルモンの分泌を調整:ウナギ、アーモンド、落花生、卵黄など。
- ビタミンC……貧血予防になる鉄分の吸収を促進し、毛細血管の機能を保持:かんきつ類、緑黄色野菜など。
- ビタミンB1……代謝を促進し、からだを動かすエネルギーを産生する:豚肉、大豆、卵など。
- パントテン酸……代謝を促進し、自律神経を活性化させる:レバー、大豆など。
- 良質のタンパク質……熱エネルギーとなり、神経機能を保持する:大豆製品、魚など。
- 生活習慣を改善する
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- 入浴の仕方を変えましょう。(熱めの風呂にさっと入るのではなく、38~40度くらいのぬるめの湯にゆっくりつかる方がからだの中からじっくりと温まる。足首から下の部分浴も効果的。)
- 頭寒足熱を心がけましょう。(下半身を厚着にし、上半身は首周り以外、比較的薄着を心がける。暖房も、エアコンより下半身が温まる床暖房やコタツの方が理想的。)
- 無理なダイエットをしないようにしましょう。
- 血液の循環を悪くするたばこは控えましょう。
- 規則正しい生活をして、十分な睡眠をとり、ストレスをためないようにしましょう。
- 血液の流れをよくするため、からだを締めつけない衣服、靴にしましょう。
- 筋肉量をアップさせる
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- 1日30分以上歩きましょう。
- 脚には一般的に全身の約7割の筋肉が集中しているので、特に下半身を動かすストレッチやスクワット運動などの筋肉トレーニングなどは効果的です。
- 適度な運動は筋肉量アップとともに、自律神経の機能を高める効果があるので、習慣にしましょう。