「みんなの生理痛プロジェクト」 FIRST STEP ACTION 高校1年生対象「生理・生理痛について”学び・考える授業”」を開催

2023年3月に始動した「みんなの生理痛プロジェクト」は、10月19日「国際生理の日」に合わせて、「FIRST STEP ACTION」を開始しました。

第1弾の取り組みは、生理痛の対処法のひとつである鎮痛薬が服用できる年齢となる高校1年生を対象にした「生理・生理痛について“学び・考える授業”」。痛みに悩む当事者が「我慢せずに自分にあった対処法を選択することの大切さ」を学ぶだけでなく、みんなで「痛みに悩む人に思いやりを持って接するために必要なこと」を考える機会を通して、生理痛と向き合うきっかけをつくりたいとの想いから、女性のウェルネス課題の解決・支援事業を行うfermata株式会社とタッグを組み、授業を実施することが決定しました。今回は、趣旨にご賛同いただいた埼玉県立大宮南高等学校の1年生352名が参加した授業の様子をレポートでお伝えします。

※ 市販の鎮痛薬のうち、服用年齢が15歳以上である非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の成分を配合したもの。

当日の様子やインタビュー

男女ともに「生理・生理痛」について考えるきっかけに

大宮南高等学校1年生の男女計352名が参加。授業は3つの構成で行われました。

<導入・アイスブレイク>

同高校の事前アンケート結果や全国高校生調査の結果で、「学校生活に支障をきたしながらも生理痛を我慢している生徒がいる」という実態を共有し、その理由についてグループで話し合いました。

<学ぶ>

続いて、産婦人科医・高尾美穂先生にファシリテーターとの対談形式で生理・生理痛の仕組みや生理痛の対処法について講義をいただき、生理痛は個人差があることや、我慢せずに自分にあった対処法を見つけることの大切さを学びました。

<考える>

次に、講義を踏まえ、「仲の良い友人がつらそうにしながら教室にいたら、あなたならどうしますか?」というシナリオについてグループで話し合いました。人によってとられたい対応は様々であることを共有しながら、つらそうにしている具体的な理由には触れずに「体調が悪そうに見えるけど大丈夫?」といった声かけをするアプローチもあることを学びました。

最後に、「生理・生理痛で困っている人がいたら、周りの人はどういったことができると思うか」について各自で考えてもらい、生理痛に限らず体調が悪い人に対して思いやりを持つことの大切さを学び、授業は終了しました。

産婦人科医・​​高尾美穂先生の講義は、事前に寄せられた生徒からの質問にお答えいただく形式で進められました。

参加した生徒の声

生理・生理痛の当事者である女子生徒からは「生理について知らなかったことも今回の授業を通して学ぶことができた」、「これまであまり相談できなかったけど相談してみようと思うきっかけができた」といった声が寄せられました。また、非当事者の男子生徒からは「生理痛を体験していない身として、女性しか体験しない生理痛について、自分なりに考え、理解を深めることができた」「男女の体の違いについて知れてよかった」などの声が寄せられ、生徒の皆さんが生理や生理痛について学び、考えるきっかけとなりました。

埼玉県立大宮南高等学校教員 コメント

◇第1学年担当 国語科教員 井戸洋子氏

10代の今だからこそ向き合ってほしい「生理痛」について、男女で学ぶ機会が実現しました。授業に積極的に参加する生徒の姿から、自分も他人も大切する社会は作っていけると確信できました。本校の実践が、多くの人に届き、生理痛に向き合うきっかけになることを願っています。

ワークショップ企画・実施 fermata株式会社 コメント

◇fermata株式会社 カマーゴ リア氏 本山未奈海氏

プログラムを提供する側のつもりで参加した私たちフェルマータですが、実際には、高校生の皆さんの言葉一つひとつが新鮮に感じられ、自分たちの固定観念を見つめるきっかけと、多くの刺激をいただきました。「教える側」と「学ぶ側」を固定するのではなく、異なる世代が、お互いの価値観を交換し合うことで、誰もが少しだけ生きやすくなる世界に近づけるのではないかと思います。

ロキソニン内服薬シリーズ ブランドマネージャー コメント

◇ロキソニン内服薬シリーズ ブランドマネジャー 土合桃子

生徒の皆さんが講義や話し合いに積極的に参加されている様子から、生理・生理痛について考えるひとつのきっかけにつながったことがわかり、大変嬉しく思いました。これからも「FIRST STEP ACTION」を通じ、なるべく早い段階で、性別に関係なく生理痛と向き合う機会を提供することで、生理痛への理解と思いやりのある社会の実現を目指していきます。

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