ステロイド外用薬の場合、薬の効果をしっかり得るために塗る分量の目安としてFTU(フィンガーチップユニット)と呼ばれる単位が使われています。
FTUは大人の人差し指の先から第一関節まで薬を乗せた量で、チューブタイプ(口径が5mm程度)の軟膏やクリームでは、1FTU=約0.5gに相当します。 ※どのチューブでも1FTUが約0.5gになるわけではない点には注意が必要です。口径の小さい5gチューブでは0.2g程度、10gチューブでは0.3g程度となり、1FTU=約0.5gになるのは25~50gチューブの場合です。
1FTU(約0.5g)は、大人の手のひら2枚分の面積(体表面積の約2%)に塗るのに適した分量の目安。塗る量が少し多いと感じるかもしれませんが、十分な量をしっかり塗ることで、期待する効果が得られやすくなります。
ローションタイプの場合は1円玉大が1FTUの目安です。
なお、FTUの考え方は、広く外用薬(塗り薬)を塗る際の目安量として知られるようになりましたが、本来はステロイド外用薬を塗るときの目安を示したものです。塗る量に別の決まりや目安がある薬もあります。医師や薬剤師から指示があった場合には、それに従いましょう。
市販薬(OTC薬)では、使用する前に製品の説明書(添付文書)に記載された用法・用量を確認するようにしましょう。