ひふ研
湿疹の進行から治癒までを表した「湿疹三角形」のように進行していきます。
以下に、皮膚の症状を表すさまざまな言葉とその意味をまとめました。

紅斑(こうはん)皮膚の赤みのこと。炎症などによる血管の拡張によって皮膚の表面が赤くなった状態を指します。

丘疹(きゅうしん)…皮膚表面が小さく盛り上がった状態を指します。一般に、「皮膚のブツブツ・プツプツ」などと表現されることが多い状態です。

水疱(すいほう)水ぶくれのこと。表皮あるいは表皮下に、透明な水分が溜まって盛り上がった状態を指します。小さな水ぶくれのことを特に「小水疱(しょうすいほう)」と呼ぶこともあります。

膿疱(のうほう)…表皮あるいは表皮下に、黄色みがかった膿汁が溜まって盛り上がった状態を指します。

湿潤(しつじゅん)一般にジュクジュクしただれた状態のことを指します。皮膚の表面が湿って崩れそうになってくる状態から破けた状態をいい、糜爛(びらん)・ただれとも言います。

結痂(けつが)…患部から出た体液(滲出液)や膿汁などが固まって皮膚の表面に付着し、かさぶたができるまでの状態を言います。かさぶたのことを痂皮(かひ)とも呼びます。

鱗屑(りんせつ)剥離した角質が皮膚表面に蓄積した状態を指します。頭皮でみられるものは一般に「フケ」と呼ばれます。

落屑(らくせつ)…鱗屑がはがれ落ちることを指します。

苔癬化(たいせんか)…慢性化して皮膚が厚くなった状態です。

色素沈着(しきそちんちゃく)…黒く跡が残った状態です。

膨疹(ぼうしん)…皮膚のぼわっとしたふくらみ。真皮上層の一時的なむくみで、じんましんのときにみられます。

湿疹三角 湿疹三角形(湿疹・皮膚炎の進行する経路)

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