研究開発

研究開発ビジョン

常識にとらわれず挑戦し続け、新たな価値を生み出す―それが研究開発における私たちのこだわりです

“生活者満足度の高い製品・サービスを継続的に生み出し、より健康で美しくありたい人々のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に貢献する”という企業理念のもと、わたしたちは、「科学的な根拠(エビデンス)」「お客様が感じる満足」「継続的な新しい付加価値の創出」に徹底的にこだわり、イノベイティブな発想と、クリエイティブな技術革新によって、お客様の健康と美に貢献できる製品の開発をめざしています。

研究開発領域

わたしたちは第一三共グループで唯一のBtoC事業会社として、OTC医薬品だけでなくスキンケア、オーラルケア、機能性表示食品など、生活者のQOL向上に直接貢献できる幅広い領域の製品開発に取り組んでいます。

  • OTC医薬品領域では、医療用医薬品を手掛ける第一三共グループの一員として、ロキソプロフェンを活用した「ロキソニン」ブランド(内服薬・外用薬)、トラネキサム酸を活用した「ルルアタック」「トランシーノ」「トラフル」など、スイッチOTC医薬品にとどまらず、生活者ニーズを踏まえた様々な医薬品の研究を推進しています。また50年の歴史をもつ敏感肌向けブランド「ミノン」、歯周病対策の「クリーンデンタル」をはじめ、予防の観点から健やかに美しく過ごすためのスキンケア製品やオーラルケア製品の開発にも力を入れています。さらに様々な生活者ニーズと健康な将来を見据えた機能性表示食品などの新たな領域での製品開発にも取り組んでいます。

    製品開発においては有効性、安全性、安定性、使い心地、パッケージの使いやすさ、製品に関する情報のわかりやすさ(選びやすさ)、環境への配慮などの様々な観点を製品の「品質」と捉えています。お客様に満足いただける品質を実現するために、100を超える候補製剤を検討するなど地道な研究も必要となります。お客様の声をもとに新しい発想をもって取り組んでいる製剤技術、素材開発、未知のメカニズムの解明など基盤的な研究で培った成果も付加価値の高い新製品の誕生へとつながっています。

    第一三共オリジナルの製品開発

    第一三共が研究開発した成分を元に、第一三共ヘルスケアがセルフメディケーションの観点で多様化するニーズに合わせ製品を開発。

    第一三共が医薬品・成分の研究開発を行い、第一三共ヘルスケアが開発成分を生かした生活者の多様なニーズに合わせた製品開発を行います。トラネキサム酸の研究開発は、トランシーノEX、トラフル錠、ペラックT錠、ルルアタックEXプレミアムなどの製品開発に繋がっています。ロキソプロフェンナトリウム水和物の研究開発は、ロキソニン内服薬シリーズ、ロキソニン外用薬シリーズ、ロキソニン総合かぜ薬の製品開発に繋がっています。タカヂアスターゼの研究開発は、新タカヂア錠、第一三共胃腸薬プラスなどの製品開発に繋がっています。有胞子性乳酸菌ラクボンの研究開発は、パンラクミン錠などの製品開発に繋がっています。リバオールの研究開発は、リゲイントリプルフォースEXなどの製品開発に繋がっています。ベンフォチアミンの研究開発は、新ルルゴールドs、MJ-リゲインなどの製品開発に繋がっています。カルプロニウム塩化物の研究開発は、カロヤンシリーズの製品開発に繋がっています。
  • 生活者のQOL向上に貢献するため、中長期的視野での新たなサービスや新製品の開発を目指し、様々な角度から基盤的な研究を行っています。
    第一三共ヘルスケアには、OTC医薬品から機能性表示食品、スキンケア・オーラル製品まで様々な特徴のある製品があることから、研究内容は、固形製剤、半固形製剤、スキンケア製剤の技術開発研究、使い心地の評価に関する研究、皮膚や口腔の生理・薬理に関する研究など多岐に渡ります。また、企業や大学などの外部研究機関との連携にも積極的に取り組んでおり、そのような幅広い知識と技術を融合し、研究員同士が高め合うことによって、付加価値の高い製品・サービスを創出し続けることにチャレンジしています。
    最近では、一人ひとりのLife Journeyに寄り添った様々な健康・サービスを提供する「Healthcare as a Service(HaaS)」の実現に向けて、第一三共ヘルスケアの視点での取り組みもスタートしています。

研究発表・成果

【ニュースリリース】トラネキサム酸が皮膚の角層水分量を増加させることを確認

2024年10月28日

当社は、トラネキサム酸を配合した製剤に関する臨床試験を実施し、その結果、トラネキサム酸が皮膚の角層水分量を増加させることを確認しました。
このたびのトラネキサム酸に関する研究成果を応用することで、より高い保湿効果のある製品開発が期待できます。今後もトラネキサム酸の作用およびそのメカニズムについて、さらに研究を進めてまいります。

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    • 【ニュースリリース】皮脂の酸化が頭皮のかゆみの一因となるメカニズムを確認

      2024年10月18日

      当社は、頭皮の皮脂が酸化することで生じる過酸化脂質が、神経線維伸長に関与するセマフォリン3A(Sema3A)の減少を引き起こすことによって頭皮のかゆみが起こるメカニズムを明らかにしました。さらに、東亜化成株式会社(本社:大阪市中央区、社長:朝井健之)と共同で開発したハマメリタンニン(HT)高含有ハマメリスエキス(以下「HT高含有エキス」)が、過酸化脂質によって引き起こされるセマフォリン3A(Sema3A)の減少を抑制することを見出しました。これにより、HT高含有エキスは、頭皮のかゆみを予防・改善できる可能性があると考えられます。

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    • 【ニュースリリース】ブルーライトによる皮膚の光老化促進とトラネキサム酸による抑制作用を確認

      2022年11月21日

      当社は、ブルーライト照射による肌の光老化促進と、それに対するトラネキサム酸の抑制作用について、2022年11月18日(金)に開催された第5回日本フォトダーマトロジー学会学術大会にて発表しました。

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    • 【ニュースリリース】スキンケア製剤の微弱な皮膚刺激性を検出できる、独自の動物実験代替法を考案

      2021年11月15日

      当社は、低刺激性スキンケア製剤の微弱な皮膚刺激性を検出し、安全性を評価する動物実験代替法について研究を重ねており、その成果を日本動物実験代替法学会 第34回大会(2021年11月11日~13日)にて発表しました。

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    • 【ニュースリリース】肌の老化にかかわる研究成果(4テーマ)を学会で発表

      2020年11月02日

      当社は、肌の老化に関連した研究成果(4テーマ)を、第31回国際化粧品技術者会連盟横浜大会(2020年10月21~30日)にて発表しました。

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    • 【ニュースリリース】科学的根拠に基づく評価方法の確立に向けて/「肌の透明感」について客観的評価方法を開発

      2020年07月06日

      「一般女性が感じる透明感のある肌」という点に重きを置き、肌の画像解析を用いて、透明感の官能評価との関係性を解析することで、客観的に評価できる評価手法の構築を試みました。

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研究開発インタビュー

  • ロキソニンS

    頭痛などの痛みに悩む人々を、一人でも多く笑顔にしたい。その想いを胸に、「ロキソニンS」の開発に携わる研究者たちは挑戦を続けています。

    ロキソニンSの研究開発インタビュー詳細

  • ルル

    時代が変わっても暮らしに寄り添う医薬品であるために、「ルル」の開発に携わる研究者たちは、信頼と安心を進化させる取り組みを続けています。

    ルルの研究開発インタビュー詳細

  • ミノン

    肌と大切な人を思う気持ちの間に介在し続けるブランドでありたいと願う、「ミノン」の開発に携わる研究者の想いをご覧ください。

    ミノンの研究開発インタビュー詳細

研究開発インタビュー