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親を悩ませる「子どもの偏食」…管理栄養士に聞く、改善のコツ

July 1, 2024

子どもが○○を食べてくれないときの対処法

【CASE 1】緑色の野菜を食べない時は……

「緑色のものを食べない」と悩んでいる方はかなり多くいらっしゃいます。緑色の野菜って苦みやエグみとかがあったりとかして、からだが毒だと思って拒否しがちなんですよね。まずは、「緑色のもの全部が美味しくないわけじゃない、おいしいものがある」ということを記憶させるのが大切です。例えば、我が家でも実際にやっていたんですが、青汁を少しずつパンケーキなどに混ぜていって、ちょっとずつ色を濃くしていくんです。最初からいっぱい入れると「緑色だ、拒否!」となってしまうので、青汁を入れていることは伝えつつも、本人が気づかない程度に色を濃くしていくことがポイント。そうやって長い期間をかけて、「緑のものって全部美味しくないわけじゃないよね」ということを認識させた後に、緑のポタージュやキウイなど食べやすいものから挑戦していったり、ちょっと形を変えてみたりとかして、チャレンジさせると良いと思います。

「好きなものから形を変えていく」というのがとても大切。その子がもともと何かのポタージュを飲むのであれば、緑の野菜が少なめのポタージュから始めたり、パンケーキや蒸しパンをよく食べるのであれば、生地に混ぜ込んだり。そもそもパンケーキ自体を食べない子だったら、どんなに緑のパンケーキを焼いても食べない確率が高いので、本人が好きなものに少しずつ混ぜていくのがおすすめです。

【CASE 2】肉や魚が苦手な子に対しては……

肉や魚が苦手な子も多いですが、唐揚げだったら食べられることもあります。先ほどの緑色の野菜のように、食べられるものの形にしてあげましょう。魚も小さくして唐揚げにしてあげると、あまりパサつかずに衣がカリカリしていて食べやすいと思います。また、ニンニクや生姜を入れてあげると、魚の臭みもわかりにくくなるので、より食べやすくなります。

他にも、ひき肉のボソボソとした食感が苦手という子も。そういうお子さんには、代わりに手羽元や手羽先などを炊飯器などで炊いてあげたりすると、食感がホロホロになって食べてもらいやすくなります。実際に、「ひき肉はあんまり食べない子だけれど、これは食べました!」といった声をよく聞きます。ただ、皮のぶよぶよしたところが苦手な子もいたりするので、そういう子には手羽元とかで皮を取ってあげて、お肉のところだけの方が食べられるかもしれません。

makoさん直伝!夏にぴったりな、子どもが野菜をパクパク食べてくれるレシピ

(1)炊飯器で作るとうもろこしとほうれん草のポタージュ

(2)ジュースを混ぜて!簡単トマトシャーベット

子どもが食べないのは、親のせいじゃない

――色々と試行錯誤しても食べてくれなかったりすると、つい「私が悪いのかな……」と思い悩んでしまう方も多いと思います。実際にご自身でも悩んだ経験があるmakoさんだからこそ、読者の皆さんへメッセージをお願いします。

一番伝えたいのは、子どもが食べない理由は、親のせいではないということ。実は子どもの偏食は、料理の味とはほとんど関係がないということが分かっています。私自身も子どもが小さい頃から出汁をとっていたり、色々な料理を食べさせてきましたが、それでも息子は1歳以降からだんだんと好き嫌いが激しくなりました。偏食改善の対応をして少しずつ食べられるようになってきましたが、今も緑の野菜や葉野菜にはかなり苦戦しています。

もし今、自己嫌悪に陥ってしまっていたら、どうか自分のことを責めず、一度肩の力を抜いてみてほしいです。ついつい食べないと心配で思い悩んでしまいますが、お子さんはまだまだ発達の途中。これからいくらでも変わっていく可能性があるんです。食べられるものに偏りがあるとなかなか難しいかもしれませんが、食事を一緒に楽しんでみることから始めてみてください。

そして、栄養の補給と偏食は切り離して考えることが大切。緑の野菜を食べない場合は、無理やり食べさせなくても、緑の野菜で得られる栄養素を別の食べられるものや栄養補助食品で補給しても大丈夫ですよ。そうやって日々の栄養補給をしながら、同時に偏食改善は長い目で見てやっていきましょう。「昨日は食べたのに……」と一喜一憂せずに、「まあ、こんな日もあるよね」と思いながら、焦らずにゆっくりと向き合ってほしいと思います。

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