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「好印象を与える表情を作るには?」“第一印象”で失敗しないために大切なこと

April 9, 2024

  • 撮影:水野昭子
  • 取材・文・編集:岩崎 幸

更新日:2024年04月05日

春は新しい出会いが増える季節。入社や異動、転職、また、子どもの入学や入園、クラス替えのタイミングで、新たなママ友と知り合ったり……。初対面の人が多い場面では、気を引き締めていつもより印象をアップしようと考えがちですが、実際に初対面の人のどこを見ているのでしょうか?
また、“好印象”を残すために絶対に押さえておくべきポイントは?
講談社「with class」でmamaコラムニストとして活躍するうなぎママさん、れーこさんと、マナーカウンセラーの北條久美子さんの3名で座談会を実施。後編では、「新生活での失敗エピソード」や「初対面時に抱えがちな悩み」について、語っていただきました。

▶︎▶▶▶前編はこちら

【悩み①】人見知りな人にはどう距離を縮める?

―環境が新たになると、つい意気込んでしまいがちですが……。新生活で上手くいかなかったエピソードなどありますか?

うなぎママ:昔の職場で部署異動があった時、その異動先になかなか馴染めなかったことがあって。こちらは早く溶け込みたいけれど、全然話してくれなかったり、話しかけづらい雰囲気を出してくる人っているじゃないですか。そういう人ばかりだった時にはどうしたらいいですか?

北條:まず自分が「こうあってほしい」ということを体現するんです。向こうが冷たいと、私もちょっと挨拶を控えめにしよう……となってしまうかもしれませんが、それだと悪循環になってしまう。新入社員や異動してきた人って、その部署にとって“新しい風”なんです。最初は向こうも「どんな方なんだろう」「上手くやれるかな」と不安な気持ちを抱えているので、最低限の挨拶や笑顔などをしっかりと続けていれば、そのうち変化してくると思います。最初に全員の前で挨拶をする機会があるかもしれませんが、そこでかっこいいことやいい言葉を言おうとは思わなくていいんです。結局、何を話したかなんていうのは第一印象には残らないので、それよりも「なんか好感が持てる」とか「信頼できそう」と思ってもらうための行動が大切なんです。

うなぎママ:たしかにみんなの前で一言挨拶する場では、つい話す内容について一生懸命考えがちですが……。それよりも笑顔や声のトーンなどに気をつけた方が、信頼感などには効果的なんですね。

―ちなみに、人見知りっぽい方には具体的にどうやって距離を縮めていくのがいいでしょうか。

北條:まず1回、ちょっと話しかけてみるんです。「暑いですね」とか小さめのボールを投げてみて、それに対する返しが「そうですね」だけであったり、“もう話しかけないで”オーラが出まくりであれば深入りはしないでおく。でも、人見知りの方の中には、自分から話しかけられないだけであって、本当は話したいと思っている人もいるんです。その人がそっとしておいてほしいタイプなのか、話しかけてほしいタイプなのか判断するためにも、まずはこちらから会話のボールを投げてみるのが大切です。

うなぎママ:相手の反応を見て、どう動くか決めるんですね。

北條:でも、その人の第一印象が良くなかったとしても、それだけで「嫌な人」「合わない」と思い込んでしまうのはNGですよ! たまたまその時がそういう気分だっただけであって、次会った時は違うかもしれない。たった1回の反応だけで決めつけてしまっていてはもったいないですし、そもそもその人の本質は分からない。自分のことを振り返ってみても、いつも上機嫌だなんて難しいじゃないですか。

れーこ:本当そうですね……。つい初対面でムスッとした態度をとられたら、こっちもちょっとイラっとしたり、悲しい気持ちになったりしますが、でもそこで「=この人とは合わない」と思い込んではいけないですね。

【悩み②】緊張でつい喋りすぎる、早口になる……

―れーこさんは初対面でのコミュニケーションで、何かお悩みなどありますか?

れーこ:私、初対面だと緊張もあって、すごく喋りすぎちゃう癖があって。フォロワーさんにも同じような悩みを抱える人が結構いたんですが、そういう時はどうすればいいでしょうか。

北條:可愛いじゃないですか! 「緊張しちゃってつい喋りすぎちゃいました」って、その心情をありのままに言葉にするのがいいと思います。むしろ好感度がアップして、その場の雰囲気も和むと思いますよ。

れーこ:なるほど……! ついこの癖を直さなきゃとか抑えなきゃみたいな気持ちで考えていました。

北條:素直に気持ちを口にすると、いい方向に転ぶこともあります。怒りの感情まですべて口にするとそれはトラブルメーカーになってしまいますが(苦笑)、「実は緊張していて……」「こういう場に慣れていなくて」といったことは、口にしたことでマイナスに捉えられることは少ないと思います。むしろ聞いた側は親近感がわきます。そういう時は気持ちを口にしていきましょう。

―それと、緊張するとつい早口になってしまうこともありますよね。

北條:結構無自覚に早口になってしまっている人もいるので、まずは自分の癖を知っておくことが大事ですね。初対面って名前を覚えてもらうことも重要なので、名刺交換のときに早口で名乗ってしまうのは良くないです。なので、「北條久美子と申します」と、名前のところはちょっとゆっくりめに、ということは忘れないようにしましょう。名前だけでなくても、プレゼンなどでしっかりと聞いてほしいところは、間をとってちょっと強調するなども大切ですね。

【悩み③】好印象のために、無理しすぎる…無理しないでできる最低限のポイントって?

―その他に初対面時での悩みとしては、「好印象を与えようとして無理しすぎてしまう」というのもあるあるですよね。例えば、明るいキャラをわざと作ってしまい、後々疲れてしまったり……。

北條:なにも無理に明るくしたり、キャラを作らなくていいんです。その人らしい、等身大の自分で大丈夫。ただ、話しかけやすさというのはコミュニケーションにおいて大切なので、“微笑み”は標準装備するのがいいと思います。

うなぎママ:“微笑み”は標準装備……!名言ですね! でもほんとにちょっと口角を上げているだけでも、柔らかい雰囲気になりますよね。

北條:口角を上げると幸せホルモン「セロトニン」の分泌が増えるという研究もあり、絶対に笑っている方がいいんですよ。私なんて見えないマスクの下では、ずっと“笑顔体操”をしていますよ!

うなぎママ・れーこ:えっ!どうやるんですか!?

北條:唇を内側に丸め込んで、思いっきり口角を上げるんです。

れーこ:わー!簡単ですが、口周りの筋肉が刺激されて結構痛いですね!

北條:あとは、耳の前あたりが凝っていると口角が下がってきたりするので、マッサージしてあげるのもおすすめです。私はトイレから出たら耳周りをマッサージすると決めていて、ルーティンにしています。

うなぎママ:そうやって日常生活に取り入れていくのは大切ですよね。でもお話を聞いていたら、笑顔でいたり、自然体でいるってことが一番大切なんですね。つい何か特別なことをしないと!と思いがちですが……。

北條:本当にそうだと思います。第一印象がいいとちょっと失敗しても、「でもきっとこの人いい人だから」と、簡単には印象が悪くはならないんです。でも逆に最初が「怖そう」、「冷たそう」と思われてしまうと、もうその色眼鏡で見られるんです。初対面で与えた印象を挽回するには倍以上の時間がかかるといわれています。だから、最初に「話しかけやすいな」、「いい人そう」という印象を与えておくのは、その後いい関係性を築いていくためには絶対にプラスなんですよね。

うなぎママ・れーこ:本当に勉強になることばかりでした。笑顔を第一に、今日学んだことを忘れずに接していきたいと思います!

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