- 編集:健康美塾編集部
- 文:小野貴弘
- イラスト:小迎裕美子
更新日:2024年06月03日
思い込みcase:1
「常備薬」ってそんなに必要なもの?ドラッグストアでいつでも買えるし……
季節の変わり目になると、体調不良を訴える人が増えてきます。なんだか、かぜっぽい、せきが出る、のどの痛みがある、頭痛、皮膚のかゆみ、蕁麻疹、胃の不快感などなど……人間のからだは、いつ、何が起こるかまったく読めません。それこそ、急な発熱や頭痛、予期せぬケガなどに遭った場合、皆さんはどう対応していますか?
今や夜遅くまで開いているドラッグストアが増えているので、「いざとなったら買えばいい」と、その都度に対応している人も多いのではないでしょうか。でも体調が悪くて、どうしても買いに行けない、商品の売り切れ、お店がまさかの臨時休業……なんてケースもありえます。そんなときは、「備えあれば憂いなし」という言葉をきっと噛み締めていることでしょう。
そもそも、こうした予期せぬ救急時に備えた「常備薬」をストックしていない家庭が、昔と比べて増えているといいます。確かに自分たちが子供の頃の各家庭には、かぜのひき始めやちょっとしたすり傷、切り傷といったことに対して、すぐに処方できる「常備薬」がそろった「救急箱」というものがありました。
家にある「常備薬」の大きなメリットは、言うまでもなく、具合が悪くなったときにすぐに対処できることです。しかも軽い症状であれば、わざわざ病院に行く手間が省けますし、薬を常備していることで、まずは応急処置ができるので、精神的な安心材料にもなります。
応急措置用の薬が家にない、深夜・週末・祭日に病院がやっていなくて大変、それこそ災害を含めた有事の際の“いざというとき”のために、「常備薬」の必要性を、今の機会だからこそ、あらためて見直してみませんか?
「常備薬」を用意する=「防災グッズ」を用意する、という“危機管理意識”に置き換えてみると、その大切さがよりご理解いただけるのではないでしょうか。
思い込みcase:2
かぜ薬?胃腸薬?それとも痛み止め?そろえるべき、常備薬の基本がわからない!
「常備薬」を買いそろえるタイミングですが、そもそも“いつ”がいいのでしょうか?
できれば、明日にでも着手していただきたいのが本音ですが、例えば新生活のスタート、季節の変わり目、結婚、子供が生まれる、引っ越しといった、生活環境の変化やそれぞれのライフステージに合わせた、区切りのいいタイミングで見直したり、買い替えたりするのがオススメです。
そして、いつも手元に備えておく常備薬だからこそ、薬は定期的に見直す必要があります。普段からこまめにチェックしていないと、いつのまにか薬の「使用期限」が切れているケースがあったりします。意外と忘れがちな薬の「使用期限」の確認を定期的におこなうことを意識していきましょう。
使用期限を守りつつ、薬の効能を最大限に保つためには、薬の保管方法にも気をつけたいものです。「高温」「湿気」「直射日光」を避けて、涼しい場所に保管するようにしましょう。
それではいよいよ本題。「これだけはそろえておきたい!」という基本的な常備薬のリストをお伝えします。「常備薬」をそろえてはいるものの、本当に必要なものかどうか、きちんと把握しないまま、なんとなく買いそろえている方もなかにはいらっしゃるかもしれません。“各場面に必要な薬が、最低限きちんとそろっているか?”を基準に、各症状に沿った必要な薬を紹介します。
◯常備薬(1)
かぜのひき始め、せき、のどの痛みには…「かぜ薬」
→「ルルA」シリーズ
新ルルAゴールドDXα(総合感冒薬)
新ルルAゴールドs
新ルル-A錠s
・「ルルA」シリーズは、発熱、のどの痛み、鼻づまりと、全方位のあらゆるかぜ※に効くので便利。
※かぜの11症状のこと。のどの痛み、発熱、せき、たん、鼻水、鼻づまり、頭痛、悪寒、くしゃみ、関節の痛み、筋肉の痛み
◯常備薬(2)
つらいせきや、たんには…「せき止め薬」
→プレコール持続性せき止めカプセル
・4つの有効成分がつらいせき、たんにすぐれた効果を発揮
・朝・夜1日2回だけの服用
◯常備薬(3)
頭痛、生理痛、歯痛には…「解熱鎮痛薬」
→サリドンA
・すぐれた鎮痛効果を発揮するイソプロピルアンチピリン配合
・眠くなる成分を配合していません
◯常備薬(4)
食べ過ぎ、飲み過ぎなどによる胃の不快感に…「胃腸薬」
→第一三共胃腸薬
・6種の健胃成分が弱った胃のはたらきを高める
・胃の不快感や食欲不振などに効きめをあらわす
◯常備薬(5)
便秘、軟便に…「整腸薬」
→パンラクミンプラス
・腸のリズムを整え、スムーズな排便を促進
・バランスの良いキレイな腸内環境を作る
◯常備薬(6)
打撲やねんざに…「シップ薬」
→パテックスうすぴたシップ
・超薄型で肌に密着してはがれにくいシップ剤
・炎症を抑えて痛みを和らげる
◯常備薬(7)
湿疹やかゆみに…「皮膚用薬」
→オイラックスA
・しっしん、かぶれ、虫さされなどに効く
・さまざまな皮膚症状に効果を発揮
◯常備薬(8)
日常生活のちょっとした切り傷やすり傷に…「殺菌消毒薬」
→マキロンs
・炎症をおさえて痛みやキズが治るときのかゆみを和らげる
・皮膚の修復成分がキズの修復を促進
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