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頭痛にまつわるエトセトラ

頭痛にまつわるエトセトラ

April 1, 2016

  • 編集:健康美塾編集部
  • 文:小野貴弘
  • イラスト:小迎裕美子

更新日:2023年05月29日

春は“頭痛の季節”なんて言われているのをご存知でしょうか? 季節の変わり目で不安定な気象により、自律神経のバランスを崩してしまったり、仕事環境の変化で生じるストレスや生活サイクルの乱れなどが、頭痛の原因になってしまっているようです。時節柄、ここでは頭痛にまつわるあるあるを検証していきたいと思います。

思い込みcase:1

痛みがガマンできなくなってから、 鎮痛薬を飲んだほうがいいの?

日本人の不思議な美徳ゆえか、ギリギリまで痛みを我慢する人もいるようですが、こと頭痛の症状には、その考えは向かないかもしれません。無駄に我慢すると(我慢している間にも)痛みの原因になる物質が体内で増えて、痛みに対してさらに敏感になり、鎮痛薬を飲んでも痛みを抑えきれないことがあります。結果、薬が効きづらくなってしまうなんていう負のスパイラルも……。

頭痛を少しでも感じ始めたら、なるべく早めに鎮痛薬を飲むようにしましょう。無理に我慢していると、痛みに対する我慢の閾値(限界値)が下がって、痛みをますます感じやすくなってしまいます。

ただし、これは「痛みを抑えるため」の話。痛みについて原因がわからない場合は、大きな病気のサインである可能性もあるので、原因をハッキリとさせることが大切です。鎮痛薬を飲んでも痛みが治まらない場合には、医師、薬剤師などに相談しましょう。

思い込みcase:2

鎮痛薬を使い続けると 効かなくなるなんてことはないの?

定められた用法・用量を守って服用する分には、体が鎮痛薬に慣れて効きづらくなるということは基本的にありません。ただし、月に10日以上、鎮痛薬を使用しないこと。必要以上に服用し続けていると、効き目が持続する時間が短くなり、痛みに対して過敏になる「薬物乱用頭痛」を招く恐れがあるので、くれぐれも飲む頻度には気をつけましょう。

また、月に10日以上も鎮痛薬が必要な痛みを、自己判断でやり過ごすことも危険です。頭痛に限らず、どんな薬も使用上の注意をよく読んで、正しくお使いいただくことが大前提です。※鎮痛薬を数回使っても効果が現れず痛みが続く場合には、使用を中止して医師、薬剤師などに相談しましょう。

思い込みcase:3

頭痛のときは、 頭や体を冷やすといいの?

頭が痛いときの対処法は、「冷やすのがいい場合」と「温めるのがいい場合」の2通りが実はあるのです。冷やすといいのが「片頭痛」と呼ばれるもの。「片頭痛」は脳の血管の拡張と三叉神経の炎症などで、ズキズキとした痛みを伴うのが特徴で、頭を冷やしてあげると痛みが和らぐ場合があります。

「片頭痛」は毎日の生活と密接にリンクしているので、日常のストレスをためない、しっかりと睡眠をとる、バランスのいい食事を摂る、まぶしいものや騒音を避ける、などを意識するようにしましょう。ひどい片頭痛の場合には、病院にかかるようにしてください。

逆に温めるといいとされているのが「緊張型頭痛」と呼ばれているものです。日々のストレスや首・肩こりの血行不良などで起こる「緊張型頭痛」は、締め付けられるような痛みが特徴です。体を温めることで血行が促され、痛みが緩和することもあるので、お風呂に浸かって血のめぐりをよくするのも◎。筋肉の緊張がほぐれれば痛みは和らぐので、首・肩のマッサージやストレッチなど、適度な運動も心がけるようにしましょう。

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