- 編集:健康美塾編集部
- 文:小野貴弘
- イラスト:小迎裕美子
更新日:2024年07月16日
初夏の訪れとともに気になるのが皮膚のトラブル。特に、からだにできる「赤いブツブツ*」はしつこくて厄介な存在。早く治すためには、その「原因菌」にしっかり効く皮膚治療薬を選ぶことがポイント!
*化膿性皮膚疾患
思い込み case:1
気がつくとたまに顔をだす背中の赤いブツブツ キレイにしているのに、なんでできるの?
なぜか、たまに背中や首・デコルテなどにできてしまう「赤いブツブツ」。とくに背中は普段見えない場所だからこそ、見つけてしまったらなおさら気になってしまいますよね。しかも、できているときは気づかなかったけど、後々見てみたらしっかりと跡が残ってた!なんてことも。一見ニキビのようにも見える、これ。実はいわゆる普通のニキビとはできる原因が違うようです。
ニキビは毛穴の詰まりと皮脂が原因といわれています。肌のターンオーバーがうまくいかないと、過剰な皮脂が発生して毛穴が詰まって排出されるはずの皮脂がどんどんたまっていく・・・という悪循環に。
すると、その皮脂を栄養とする「アクネ菌」がより繁殖してしまい、炎症を起こして発疹ができてしまいます。これが、ニキビです。
一方、背中やデコルテなどからだにできる赤いブツブツは、主に「毛のう炎(毛包炎)」と呼ばれる皮膚の病気で、「黄色ブドウ球菌」などの細菌の他に、「真菌」というカビの一種が原因で起こることも多いといわれています。
具体的には、細菌や真菌(カビ)が毛穴の奥の毛包という皮膚組織層まで侵入し繁殖することで、毛穴のある場所にボツボツした発疹ができ、周囲に赤みが見られるようになります。こういった赤いブツブツ、これがいわゆる「からだニキビ(毛のう炎)」です。
でも、毎日きちんとお風呂に入っているのに、なんでカビ?って思っちゃいますよね。「からだニキビ」を引き起こす原因の細菌や真菌(カビ)は、実は普段から健康な皮膚の表面にいる常在菌なのです。だからこそ、誰にでも発症する可能性があるのです。
つまり清潔にしていたとしても、夏に強い紫外線を浴びたり、冬の暖房によって肌が乾燥したり、または体内環境の乱れで肌の免疫機能が低下してしまったりすると、常在菌の均衡バランスが崩れて細菌や真菌(カビ)が必要以上に増殖し、からだニキビが発症してしまうことがあるというわけです。
汗をかきやすい夏場や、肌が乾燥しやすい冬場など、季節に関係なく発症するのも特徴のひとつです。「ニキビのようなものだし、ま、いいか」と適当に放置していると、悪化して痛みをともなうおできになったり、跡が残ってしまうケースもあるため、早め早めにケアすることを意識するようにしましょう。
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ケアをしているのに、赤いブツブツが治らない! どんな薬が効くの?
そもそも、背中や胸の中央部分はほかの場所に比べて皮脂腺が多く、皮脂分泌が盛んなため、「からだニキビ」ができやすい部位ともいわれています。また、背中は普段目にする機会が少ないので、どうしても症状を見過ごしてしまいがち。しかも、放置しておくとなかなか治りにくいのがからだニキビの厄介なところだったりします。
背中やデコルテにからだニキビを見つけたら、すぐにOTC医薬品を使ってセルフケアをするようにしましょう。前述のとおり、アクネ菌が原因で起こる一般的なニキビと背中にできる赤いブツブツは、原因となる菌が違う場合があるので、原因菌に「効果がある」成分が入った市販薬を正しく選ぶことがポイントです。
たとえば、「クロマイ-N軟膏」というお薬は、からだニキビをはじめとする皮膚トラブルの様々な原因菌に効果を発揮してくれます。
この軟膏の特筆すべきポイントは、市販薬で唯一(※)、カビを撃退する「抗真菌成分」が配合された皮膚治療薬であるということです。
からだニキビの原因菌には細菌と真菌(カビ)がありますが「クロマイ-N軟膏」には細菌に効く2つの抗生物質と、抗真菌成分の「ナイスタチン」が配合されており、皮膚組織内での細菌や真菌(カビ)の繁殖を抑え、からだにできた赤いブツブツを改善してくれるのです。
薬を使ったセルフケアと並行して、からだニキビができないように普段から予防しておくことも大事です。意外と盲点なのが、お風呂やシャワー時の石鹸やシャンプーなどの洗い残し。背中も含めてからだの汚れをしっかりと洗浄することを意識してください。
このときにオススメしたいバスアイテムとして、低刺激性の薬用洗浄料「クリアレックスWi」があります。殺菌成分と消炎成分が清潔な皮膚環境を作り、肌荒れなどのトラブルを予防してくれます。そして肌の乾燥を防ぐために、入浴後に保湿することも習慣化させたいものです。
疲れや睡眠不足、ストレスによるホルモンバランスの乱れも、からだニキビの発症に大きく関与しているので、規則正しい生活を送ってホルモンバランスを整えることも予防ケアのひとつです。
それでもできてしまったら、「クロマイ-N軟膏」の出番です。これからの季節、肌の露出も少しずつ増えてくるので、からだにできた赤いブツブツはしっかり治しておしゃれを楽しみましょう。
※ 化膿性皮膚疾患用薬として
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