- 編集:健康美塾編集部
- 文:小野貴弘
- イラスト:小迎裕美子
更新日:2023年05月29日
春風が気持ちのいい季節もあっという間に終わり、気づけば梅雨のシーズンに突入。ジメジメする湿気がどうにも悩ましい季節ですが、梅雨の時期は“湿気の大好きな”水虫菌も増えてくるって知っていましたか?そしてそのにっくき水虫は、なんと女性の日常生活の中でも、いつでもうつる可能性があるのだとか・・・・・・。関係ないと思っているそこのあなたも、毎日水虫菌の上を歩いている、“水虫予備軍”かもしれません。
思い込みcase:1
水虫って、不潔にしているからなるのでは? そもそも女性には関係ないでしょ?
水虫ってなんとなく男性に多いイメージで、我々女性陣には関係がないようにも思えますが、実は、近年女性の社会進出に伴い「朝から晩まで靴を履いて活動する」「行動範囲が広がる」ことで、女性も男性と同様に水虫に感染する確率が増えているといいます。実際お医者さんにかかる水虫患者さんの数も、男女でそこまで差がないともいわれています。
でも、私の行くような“清潔な場所”に、水虫菌なんて絶対いるはずないわ!・・・そう思う方には残念なお知らせですが、水虫菌は、他人の皮膚から剥がれ落ちることで潜んでいる可能性があり、その場所は、スポーツジムのマットやデパートの試着室などであっても、例外とはいえません。
水虫菌は、正式にはカビの一種である「白癬菌(はくせんきん)」と呼ばれる菌が原因です。この白癬菌を素足で踏んだりして付着し、それが角質に徐々に侵入することによって水虫に感染します。
でもご安心を。この白癬菌が付着してもすぐに感染するわけではなく、約24時間経過しないと菌が皮膚のなかに入ってこないといわれています。
1日1回お風呂やシャワーで足の裏までよく洗い、清潔なバスマットをこまめに交換して清潔に保ち、また、水虫菌を落とす&接触を防ぐ生活を過ごしていれば、感染を予防することができます。
ただし、湿気が多い今の時期は水虫のパラダイス。湿気がとにかく大好物なので、革靴を長い時間はいていると、靴のなかの湿度が上昇し、水虫に感染しやすい環境ができあがってしまいます。
そんな居心地の良い環境&水虫菌が付着したままの状態でちょっと夜お風呂に入るのを一回飛ばして・・・といった条件が重なると、アイツはいつのまにかアナタの一部に。これが水虫の発症を招き、「かゆい」「見た目が恥ずかしい」なんて、女子にあるまじき悲劇につながっていきます。
思い込みcase:2
水虫はなかなか治りにくいって…… ホント?
水虫がなかなか治らないというのは誤解で、正しく治療をすればきちんとなおります。
それには、かゆみなどの「自覚症状が出たらすぐに治療をはじめる」「治ったと思っても続ける」ことが大切です。
そこで登場するのが、薬局やドラッグストアで購入できる市販薬の「ピロエースZ」シリーズ。
殺真菌成分のラノコナゾールを配合した「ピロエースZ」シリーズは、【殺菌力の強さ】、【角質にまで届く浸透力】、さらには【患部に留まる貯留力】、この3つのポイントで水虫の原因となる白癬菌を撃退します。
また、薬を使用する際に注意して欲しいことが2つあります。
(1)一時的にかゆみなどの自覚症状がなくなったからといって、薬の使用をすぐにやめないこと。角質の奥まで入っている水虫菌が表面に出てくるまで、最低でも1ヶ月間は毎日使い続けましょう。これは皮膚のターンオーバーのサイクルともリンクしています。使って数回で、かゆみ自体がなくなっても、奥に潜む水虫菌の撲滅のためには忍耐強く継続してください。
(2)症状が出ている箇所は1ヵ所かもしれませんが、患部より広めにしっかりと、できるだけ広い範囲に薬を塗るようにしましょう。かゆみなどの症状がない場所にも水虫菌が潜んでいる可能性があるためです。
この2つを守りながら使用すると、「ピロエースZ」1本分は、毎日両足に塗って約2週間という期間で使いきる商品サイズになっています。
ちなみに、お風呂に入った後のほうがかかとの角質が柔らかくなるので、薬がより浸透しやすくなります。かかとの角質に発症するカサカサした角質増殖型と呼ばれる水虫のタイプは、かゆみを感じないことが多いので、水虫であることに気づいていない可能性もあります。たとえば、市販の保湿クリームを塗ってもかかとのカサカサが治らない場合には、水虫の場合もあるかも。薬局で相談してみて。
あなたの根気こそが、にっくき水虫に打ち勝つ原動力になるのです。おびえすぎない正しい知識と、適切な対処で、梅雨の時期も快適に過ごしましょう♪
- 1