背中ニキビは細菌や真菌が原因で起こる病気ですが、ほかにも汗や皮脂、汚れ、衣類などによる刺激、紫外線、ストレスなど、多くの要因が考えられます。できてからのケアも重要ですが、予防も大切です。日々のスキンケアと生活習慣の見直し・改善により、背中ニキビの予防を心がけましょう。
汗や皮脂、汚れなどで背中の皮膚が不衛生な状態になると、毛穴のつまりや菌の増殖などにつながるため、皮膚は清潔に保つことが大切です。「石けんで洗うと皮脂が奪われ、乾燥の原因になるのでよくない」といわれることもありますが、背中は比較的、皮脂の分泌が多いため、入浴時には石けんを使って洗いましょう。特に、背中ニキビの予防には、殺菌作用のある石けんを使用することをおすすめします。
また、石けんやシャンプーの成分が肌に残らないようによく洗い流すこと、洗う順番を工夫することも大切です。特に、シャンプー後の流し方が不十分だとシャンプーの成分が背中に残り、それが刺激となって背中ニキビの誘因になることもあります。洗うときは頭から先に洗ってシャンプーやトリートメントはしっかり流し、その後にからだを洗うようにしましょう。
背中ニキビも、顔にできるニキビと同じように跡が残ることがあります。ニキビ跡には、皮膚に赤みが残るタイプ、色素沈着(シミ)が残るタイプ、クレーター状に陥没するタイプ、硬くしこり状になるタイプ、ケロイド状になるタイプなどがあり、どのような跡が残るかは肌質などによって異なります。
ニキビ跡ができてしまったら、まずは肌の再生を促すためにもターンオーバーがスムーズにおこなわれるように、十分な睡眠、便秘予防、ストレス解消、バランスのよい食事などを心がけましょう。
ニキビ跡は、年月の経過とともに少しずつ薄く目立たなくなっていくものもありますが、セルフケアだけではなかなか治らないものもあります。皮膚科での治療が必要なものもあるため、気になる場合は受診しましょう。
また、ニキビ跡を残さないためには、炎症をともなうニキビを作らないことが第一。まずは背中ニキビの予防を心がけましょう。
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