お肌の乾燥は小ジワやかさつき、肌あれなど、トラブルにつながりやすいとされています。乾燥肌が気になるときは、すぐに対策をとりましょう。スキンケア製品は水分キープ力があり、しっかりと保湿してくれるもの、そして自分のお肌に合ったものを選ぶのがポイントです。正しいスキンケア方法を知り、改善を目指しましょう。
上記に当てはまらない場合は、肌の乾燥をケアする市販の保湿剤や皮膚保護クリームなどを利用してセルフケアしましょう。
乾燥肌対策は、皮膚を清潔に保ち、皮膚のバリア機能を正常に保てるような毎日のスキンケアが重要です。水分キープ力があり保湿成分の含まれているスキンケア製品を選んで、洗浄、保湿に努めましょう。
肌を洗う場合は、硬いナイロンタオルなどは避け、スポンジやネットで泡立ててから、泡でやさしく洗うイメージで。手で洗ってもよいでしょう。
スキンケア製品の中には、低刺激のものやアレルギーテスト済み(※)のものもあります。以下の注意点を参考にして、自分に合ったものを選びましょう。
製品の中には肌に合わず皮脂をとりすぎてしまうものもあります。ご自身の肌に合ったものを選ぶとよいでしょう。
肌の状態は人それぞれ。本格的に使い始める前に、サンプルやトライアルキットなどで自分の肌に合うかどうかを試してみることをおすすめします。
どんなケア製品も自己流の使い方ではせっかくの効果が半減してしまうこともあります。使用する手順や使用量など説明書をよく読んで正しい使い方を守ることも大切です。
入浴により、天然保湿因子は流れ出てしまいます。よって肌から相当量の水分が逃げています。スキンケア用品は、入浴後すぐのタイミングで使用しましょう
入浴後のボディーミルクや保湿剤はもちろん全身の乾燥対策におすすめですが、肌に伸ばしてしばらくおいておく「保湿パック」は、顔の乾燥には効果大です。パックで密封すると角質細胞がふやけ、細胞間を有効な成分が通りやすくなるからです。特に顔の乾燥が気になっている人は、一度試してみてはいかがでしょう。
顔の保湿についてはこちらもご参照ください。
「肌あれ」対策ページを参照
成分の種類 | 一般的な名前 | 成分表示に 記載される名前 |
作用・特色 | |
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保湿成分 | 多価アルコール系 | グリセリン | グリセリン | 吸水性が高く、保湿効果のために幅広く配合されている。肌へのなじみや感触の調整のためにも使われる原料。 |
1,3-ブチレングリコール | BG | グリセリンと同じように水分を吸収する働きがあり、乾燥から肌を守る化粧品に広く使われる。グリセリンに比べて、べたつきが少ない。 | ||
糖・多糖類 | ブドウ糖 | グルコース | デンプンを原料にして作られる。砂糖の甘み成分。強力な保湿効果があるため、保湿の目的で配合される。 | |
トレハロース | トレハロース | 酵母やコケ、多くの植物に含まれる。強力な保湿効果があり、ほかの保湿成分と比較して乾燥した環境で強い保湿効果を発揮する特徴を持っている。 | ||
生体高分子など | ヒアルロン酸 | ヒアルロン酸Na | 長い分子の中に非常に多量の水分を含むことができる。その性質から強力で効果的な保湿成分として研究され、保湿目的で配合されている。 | |
コラーゲン | 加水分解コラーゲン液 | 加水分解の方法により分子の大きさの異なるものがあり、大きさにより感触や効果に違いがでる。保湿効果にすぐれ、肌の保護効果がある。 | ||
天然保湿因子成分 | アミノ酸 (いくつもの種類を代表して) |
アラニン、グリシン、トレオニン、バリン、ヒスチジンなど | タンパク質を構成する成分で、肌の天然保湿因子(NMF)の40%を占める構成要素でもある。角質層のバリア機能の維持に重要な役割を果たしている。 | |
PCA-Na (dl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液) |
PCA-Na | 角質層に多量に含まれる有機酸で天然保湿因子(NMF)の構成要素のひとつ。高い保湿・柔軟効果があり、ほかの保湿成分と相乗的に保湿効果を発揮する。 | ||
尿素 | 尿素 | 皮膚の角質層では天然保湿成分の働きがあるとされる成分。角質層の柔軟・保湿効果がある。ハンドケアやひじやかかとのケアを目的とした医薬品にも配合。 | ||
植物抽出エキスなど | ライスパワーエキス | ライスパワーNo.11 | お米のエキスに酵母や乳酸菌を加えて発酵・熟成させたエキス。角質層を速やかに正常化し、水分保持能力を向上させる。 | |
エモリエント 成分 |
炭化水素系成分 | ワセリン | ワセリン | 肌や唇を強力に保護し、水分の蒸発を防ぐ。低刺激で、医薬品では軟こうの基剤に使われている。クリームや乳液の感触の調整にも配合されている。 |
スクワラン | スクワラン | 浸透性がよく、べたつきのない特性があり、クリームなどの感触を改良する目的でも使用される。医薬品でも軟こう基材として使用されている。 | ||
細胞間脂質構成成分 | セラミド | セラミド2・セラミド3など | 細胞間脂質の構成成分で、肌のバリア機能の維持のために重要な役割を果たしていることがわかっており、乾燥から肌を守るために多く使われている。 | |
洗浄成分 | アミノ酸系洗浄成分 | ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルメチルアラニンNaなど | アミノ酸の性質を利用して洗浄力を持たせており、皮脂を落としすぎることなく汚れを落とす、刺激性の低い洗浄成分。 |
「乾燥肌を予防するには?」のページで紹介した予防法は、乾燥肌になったときのケアにも有効です。ぜひ日常生活全般にとり入れていきましょう。
「私は乾燥肌」「昔からオイリー」などと、自分の肌を〇〇肌、と言い切ってしまう人がいます。ところが、誰しも肌質は一生同じというわけではなく、ホルモンの影響を受けているため、年代ごとに肌質は変化します。女性の場合、15~25歳の発達期には男性ホルモンの分泌が盛んになり、オイリーに傾きやすい傾向にあります。そして、26~35歳の時期に水分量が減り始め、36~45歳ごろには水分・脂質ともに減り、乾燥肌に傾き始めます。その後は加齢にしたがってさらに乾燥が強くなっていきます。男性は女性より脂質量が多く、10代から50代くらいまでほぼ一定の皮脂量が分泌される一方、水分量は女性より少ない傾向にあります。いずれも個人差はありますが、一生のうちにおこる肌質の変化を理解したうえで、スキンケアを行いたいものですね。
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