肌あれの原因は、皮膚のターンオーバーが乱れたり、バリア機能が低下したりすること。そのせいで外部からの刺激を受けやすくなったり、乾燥しやすくなったりして肌あれが起こります。
私たちの皮膚は、外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造となっており、表皮はさらに表面から、「角質層(かくしつそう)」「顆粒層(かりゅうそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「基底層(きていそう)」の4つの層に分かれます。
表皮では、いちばん奥の基底層で日々新しい細胞が生まれ、少しずつ形を変えながら表面に押し上げられていきます。そして、最終的には古くなった細胞が垢として皮膚表面からはがれ落ちます。これが皮膚の「ターンオーバー」で、個人差もありますが健康な皮膚では約6週間の周期でターンオーバーが繰り返され、つねに新たな細胞に入れ替わっています。
ところが、何らかの原因でターンオーバーのサイクルが乱れると、古くなった角質細胞がいつまでもはがれずに表皮に残ったり、角質層の細胞の間を埋めている細胞間脂質などの保湿成分が作られにくくなったりします。
角質層では、細胞と細胞の間を、細胞間脂質や水分などの保湿成分が埋めています。それによって紫外線やほこりなど、外から入りこむさまざまな刺激から皮膚を守ると同時に、水分を外に逃がさないよう「バリア」としての役割を果たしています。ところが、ターンオーバーの乱れや、乾燥、老化などの理由で角質細胞間の保湿成分が不足すると、角質細胞どうしのつながりが弱くなり、バリア機能が低下してしまいます。その結果、外からの刺激を受けやすくなったり、皮膚の乾燥が進んだりすることで、肌あれの症状が起こるのです。
敏感肌とは、外からのさまざまな刺激を受けやすく、それによって肌トラブルを起こしやすい性質の肌のこと。また、乾燥肌とは、皮膚の脂質や水分が失われ、乾燥した状態の肌をいいます。肌あれは、敏感肌や乾燥肌によって引き起こされる状態であり、敏感肌や乾燥肌は肌あれの要因のひとつといえるでしょう。
肌あれの症状は、皮膚のカサカサ、赤み、かゆみ、くすみ、シミ、ニキビ、吹き出物、湿疹など。症状は顔だけでなく、手足など身体にも起こることがあります。
肌あれは、乾燥や老化などのほかにも、さまざまな原因で起こります。1つだけでなく、いくつかの要因が重なっていることもあるため、生活を見直してみることも大切です。
女性の体では、生理の周期にあわせてホルモンの分泌が変化していて、生理の1週間ぐらい前になると黄体ホルモンの分泌がさかんになります。黄体ホルモンには皮脂の分泌を促す作用があるため、「生理前になると吹き出物が増える」など、肌あれが起こりやすくなります。この時期には、(1)ていねいに、やさしく洗顔する、(2)化粧品は使い慣れているものや刺激の少ないものを使う、などのスキンケアを心がけましょう。
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