敏感肌の予防

予防するには?

敏感肌を予防するには、乾燥を防ぐのが効果的です。そのためには刺激が少なくて、保湿効果のある化粧品やボディケア製品を使うとよいでしょう。また、ターンオーバーと呼ばれる皮膚の代謝サイクルを乱さないような生活習慣を心がけることも大切です。

敏感肌予防の基本は保湿とターンオーバー

失った水分を補い、乾燥を防ぐ

肌の乾燥を防ぐためには、失われた水分を補給してあげる必要があります。でもこのとき保湿効果の少ない化粧水などでは、せっかく水分を補給してもうるおいが長続きしません。敏感肌のケアには、与えた水分がきちんと肌にキープされることが大切です。ポイントは

  • アミノ酸やセラミドなど、肌の天然保湿成分や細胞間脂質などを補う保湿効果の高い成分が配合されたケア製品を選ぶ
  • 肌のターンオーバーが整うまで継続して使い続ける
  • 皮脂を取り過ぎない洗浄剤を選ぶ

こと。細胞の入れ替わりとともに徐々に効果が実感できるでしょう。

ターンオーバーを整える

通常、健康な肌は約6週間で細胞が入れ替わります。新しく生まれた細胞が基底層から上へ上へと押し上げられ角層に至るまでに約4週間かかり、一番上の角質層に約2週間留まると剥がれ落ちて新しい細胞へと入れ替わります。ところが加齢やストレス、紫外線などの刺激によって、このターンオーバーのサイクルが乱れると、急いで新しい細胞を作ろうとして、未熟な細胞が増えてしまいます。また、古い角質層が厚くなって表面のキメが粗くなったり、水分を保つセラミドなどの細胞間脂質も減ってしまったりします。
新陳代謝をよくしたり、ストレスをためたりしないようにして、日ごろからターンオーバーを乱さないよう心がけることも大切です。

ターンオーバーが乱れた肌

敏感肌を予防する入浴のコツ

こすりすぎは禁物

キメの粗いナイロンタオルなどでゴシゴシとこすりすぎると、角質層が傷ついてしまいます。手や柔らかいスポンジなどでやさしく洗いましょう。
また、クレンジングは、洗い流すタイプのものがおすすめです。

洗浄剤はよく泡立てて

せっけんや洗浄剤はよく泡立てて、泡で包むようにして洗いましょう。泡立てることで、皮膚のキメの間に入り込んだ汚れが落ちやすく、洗浄剤の成分が肌に残りにくくなります。

入浴剤を上手に使う

保湿効果のある入浴剤を入れるのもおすすめです。

お湯はぬるめに

熱すぎる湯のお風呂は、肌にとって必要な皮脂までとってしまい乾燥を助長します。40度を超えない温度が適温でしょう。

入浴後はすぐに保湿ケアを

入浴後の肌は皮脂膜がとれ乾燥しやすい状態になっています。そのままにしておくとどんどん水分が失われていくので、すぐにボディミルクなどで保湿するようにしましょう。

見直したい生活習慣

ストレスや刺激に負けない健康な肌作りのために生活習慣を見直すことも大切です。

  • ビタミンCを破壊するといわれているたばこは肌の大敵。できれば禁煙するのが望ましいでしょう。
  • 紫外線に対する注意は夏だけでなく1年中必要です。外出時にはUVケアを忘れずに。
  • エアコンなどで室内は思った以上に乾燥しています。加湿器を使ったり、ミスト化粧水などでうるおいを補ってあげるのもよいでしょう。うるおいを与えるには保湿成分が配合されたミスト化粧水が化粧の上からでも使えておすすめです。

見直したい生活習慣

  • 十分な睡眠をとることも大切です。深い眠り(ノンレム睡眠)のときに分泌される成長ホルモンが細胞の修復や再生に関係することがわかっています。
  • 食事は1日3食バランスよくとりましょう。特に肉、魚、大豆製品などのタンパク質は肌細胞を生成する大切な栄養素です。また免疫力を高めるビタミンC、新陳代謝を促進するビタミンA、皮膚や粘膜を保護するビタミンB2やB6などのビタミン類も肌に密接な関係があります。野菜や果物を毎日の食事にとり入れてバランスよく摂取するようにしましょう。

バランスの良い食生活を

敏感肌
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