現代の日本では、6割※もの人が疲労を感じているといいます。日常で感じる疲労やだるさは、精神的・肉体的に休息を求めるサイン。働き過ぎや激しい運動、栄養バランス、睡眠不足などさまざまな原因が考えられますが、背後に重大な病気が潜んでいる可能性もあり、注意が必要です。
疲労とは、肉体的にも精神的にも自分の限界を超えた仕事やできごとに直面したとき、回復のための休息を必要としている状態です。一時的にからだやこころのパフォーマンスが落ちてきたら疲れているといえるでしょう。痛みや熱と同じで、人間が体を健康に保つために必要な危険信号です。
疲労しているのに疲労感を感じないときもあります。体の疲労は脳に伝達されて感じますが、達成感のある仕事をしているとき、夢中でスポーツに打ち込んでいるときなど、疲労感を感じにくくなってしまい、気づかないうちに限界を超えてしまうことも。疲れすぎていないか、ときどき自分の体に聞いてみるとよいでしょう。
日常生活で疲労やだるさを起こす要因としては、以下のようなことが考えられます。
そのほかに
休養しても回復しない疲労・だるさには、重大な病気が潜んでいることもありますので、注意が必要です。
体のエネルギー源となるのは「炭水化物」「脂質」「タンパク質」です。 これら3大栄養素は体内で消化されて、細胞の中で「TCAサイクル(クエン酸回路)」というエネルギーを生み出すためのサイクルに取り込まれます。そして、いろいろな種類の酸に変換されながらエネルギーを発生させます。
このエネルギー代謝のサイクルをうまく回すためには、酸素とともにビタミンB群が欠かせません。不足すると栄養素をスムーズにエネルギーに変換できなくなり、疲れやすくなります。
肉体疲労・からだのだるさ
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