製品ヒストリー
《マキロン》

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マキロンの生まれた背景

写真:マキロンのパッケージ

1971年5月、初代マキロンの登場

1970年代当時、家庭での外傷治療は、マーキュロクロム液(通称:赤チン)などで殺菌し、絆創膏などで患部を保護して自然治療を待つのが一般的でした。

そのようななか、「色がつかず、しみない外傷救急薬」として発売されたのが「マキロン」。
薬液が無色透明で刺激が少ないという特長が、家庭での応急・キズ薬に期待される条件である「殺菌力」「持続性」「安全性」にマッチし、簡単で便利な使用感や、患部に直接触れずに洗い流したり、「シュパッと」スプレーして処置できるといった機能面のユニークさも、マキロンが長く愛される製品となる理由です。
こうして当時、画期的な「ご家庭のキズ薬」として、わずかな間に広く普及していきました。

発売以来、「液体キズ薬といえばマキロン。長年変わらぬおなじみのパッケージ」とご愛用いただいておりますが、実はリニューアルごとにパッケージの表現やボトルシェイプが少しずつ変わっています。一方で、「マキロン」というロゴのデザインは発売当初からこれまで変わっていませんので、ぜひ注目してみてください。
また、初代製品と現行品では、処方も時代にあわせて変更しています。

名前の由来

誕生した1971年当時は、家庭のキズ薬として広く使用されていたのが“赤チン”でした。
その“赤チン”に似たはたらきのあるキズ薬であることが連想できるように、正式名称である「マーキュロクロム液」から、マキロンの「マキロ」を引用しています。
語尾に「ン」をつけたのは、親しみを感じてもらうため、製品名のひびきをリズミカルにするためです。
なお、当時キズ薬のイメージとして定着していた同製品をなぞったネーミングですが、マーキュロクロム液の成分は含まれておりません。

現在発売されている「マキロンs」の「s」には、安全性(Safety)、長年にわたるシリーズ(Series)などの意味がこめられています。

ボトルの形

写真:マキロンのパッケージ

マキロンの独特なボトルの形は、当時の目薬の容器がモチーフになっており、上部をハイネックにしたことで新しさを演出するポイントになりました。目薬の容器が1回で適度な量の薬液を目に入れられるように、マキロンもワンプッシュで患部へ適度な量の薬液をかけられるようデザインされました。大きさも、家庭で子どもがケガをしたときに片手で噴霧しやすく、ハンディタイプなデザインをコンセプトにし、女性でも握りやすいサイズを研究してデザインされています。

マキロンを象徴する目薬型のボトルの形は、発売当初から今までほとんど形を変えていません。

シンボルマーク

写真:マキロンのシンボルマーク

中央にある赤の正円は傷を、両端の青色の形は傷口を左右から指で押さえる様子をイメージしています。傷をカバーするという意味合いから「絆創膏の形」もヒントになってるともいわれています。パッケージデザインのリニューアルに伴い、表示される大きさは変化していますが、マキロンを象徴するシンボルマークとなっています。 また、ロゴタイプの制作は、社内のデザイン部署の社員によって制作されたもので、当時はパソコンがなく、手書きにより制作されました。

製品担当からのコメント

  • 時代にあわせパッケ―ジで伝えるメッセージも変えながら、2006年には処方変更をして「マキロンs」の製品名で販売しています。他にも、ボトルを包装する透明フィルムを開けやすくするため仕様変更なども行いましたが、マキロンsが特徴のあるボトル形状であることから“理想的な包装形態の実現”がなかなか困難で、2017年から検討を始め、発売50周年の2021年に、改良にこぎつけることができました。

製品年表

  • 1981年

    「すり傷、きり傷」といった効能表示が追加。表示面が大きくなり、ボトルのシルエットも少し変わりました。

    写真:マキロンのパッケージ
  • 1983年

    効能にあわせ、用法・用量、成分の表示も追加され、表面の情報が充実してきました。

    写真:マキロンのパッケージ
  • 1987年

    キャップや企業ロゴの色、一部変更されました。
    容量が60mLから70mLになりボトルのシルエットが変わりました。

    写真:マキロンのパッケージ
  • 1994年

    殺菌消毒薬「マキロン」から、新たに「マキロンかゆみどめパッチ」などの「かゆみどめ」シリーズが誕生。

    写真:マキロンかゆみどめパッチのパッケージ

    1997年

    「シュパッと殺菌 シュパッと清潔」のキャッチコピーと効能表示が目立つパッケージに刷新。
    成分表記は一度裏面にお引っ越し。

    写真:マキロンのパッケージ
  • 2008年

    マキロンには「軟膏」タイプのキズ薬もあります。「さわやかなマキロンフレグランス」の香りをもつ「マキロンsキズ軟膏」はこの年発売されました。

    写真:マキロンsキズ軟膏のパッケージ

    2010年

    かゆみどめシリーズでは、2010年より、”ポケモン“を起用した貼るかゆみどめ「マキロンかゆみどめパッチP」を発売。小さなお子さまにもご利用いただいています。

    写真:マキロンかゆみどめパッチPのパッケージ
  • 現在

    現在のマキロンsには殺菌消毒成分だけでなく皮膚の修復を助ける成分(組織修復成分)も配合されており、その特長もわかりやすいパッケージになっています。

    写真:マキロンsのパッケージ

1971年

発売時の処方

殺菌消毒成分 ベンゼトニウム塩化物
鎮痒成分 クロルフェニラミンマレイン酸塩
局所麻酔成分 ジブカイン塩酸塩
血管収縮成分 ナファゾリン塩酸塩

2006年

現在の処方

殺菌消毒成分 ベンゼトニウム塩化物
鎮痒成分 クロルフェニラミンマレイン酸塩
組織修復成分 アラントイン

誤飲による中毒等の防止と組織修復のニーズに応え、現在の処方に変更。

マキロンブランドのニキビ治療薬「マキロン アクネージュ」

「マキロン アクネージュ」は、「マキロン」ブランド生誕50周年の2021年に誕生した「ニキビ治療薬」シリーズ。殺菌消毒剤のマキロンsの主成分である“ベンゼトニウム塩化物”を殺菌成分として配合しています。
マキロンsの主成分に着目した背景は、実はお客様の「ニキビがつぶれてできた傷に使用している」というお声から。
2016年から企画がスタートし、安全性や有効性、さらに使いやすさまで念入りに評価を行い、5年の歳月をかけて製品化を実現しました。
優れた殺菌効果を持つ成分を配合した「マキロン アクネージュ」シリーズを通じ、ニキビに悩む方への想いや私たちのこだわりが込められています。

マキロン アクネージュ メディカルローション 第2類医薬品 マキロン アクネージュ メディカルクリーム 第2類医薬品 マキロン アクネージュ 開発ストーリー

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